購入してそろそろ1ヶ月になるTS-690ですが、ちょっとおかしい感じです。

先日の朝 いつものように受信していると、受信音が割れています。

送信している局のオーバーモジュレーションだと思っていましたが、

他の局を受信しても明らかに音声が割れています。


TS-690はAGCがOFFに出来ませんが、

丁度、強力な信号をAGC OFF状態で受信したのと同じ感じの受信音です。

AGCはSLOW・FASTの切り替えが可能なので作動してますので原因は

他にありそうです。

先日、AF OUTのケミコンは交換済みなので。 さて困りました???


再度 昼休みに受信してみると、今度は一瞬周波数が表示されるが

直ぐに周波数が消えてしまい、その後ビープ音で ・・- ・-・・と

アラームが鳴り、受信不能状態になります。(ご丁寧なアラームです。)


まさかPLLのUNLOCKでは???

(・・- ・-・・はモールス符号で”U・L”  UNLOCKの略でしょうか?)

信じられません。まだ購入して1ヶ月経っていないのに!!!


このまま捨てるわけにも行かないので後日、修理に取りかかりました。


簡単な手順です。

1.上蓋を外します。

2.スピーカーを固定してるメタルフレームを外します。

3.キャリアユニットを固定しているプレートを外します.





4.PLLユニット上のVCO2にあるOSCのトリマー”TC1”を調節します。

  ごく少量時計回りにまわしたところで発振が確認でき、また元に戻すと

  発振停止が確認出来ました。


緑のケーブルの所の黒い穴がTC1

5.原因が特定できました。TC1のずれです。再度発振する位置までTC1を

  回します。

6.元に戻して数時間エージングします。

7.送・受信問題がないことを確認し終了です。


ついでなのでフロントパネルを外してバック・アップ用のリチュームイオン電池も

交換しておきました。


今回はこの操作で回復しましたが、直らないときはPLLに関しては

他に2カ所チェックが必要になります。


30年以上前、就職して確かクワッドバンダーのTS-670を購入したときも

同じ症状がでましたが、保証期間内であったためメーカー修理して頂きました。

600番台はアンロックしやすいのでしょうか?


受信音の割れはアンロックしかけていたのが原因だったのでしょう、すっかり

なくなりKENWOODらしい良い音で受信できています。


メイン・リグのFT-920も690と同じ未使用品で一昨年購入しましたが、こちらは

不具合が起きたことはありませんが、やはり最新のリグを購入するのがBest

なのでしょう。ただ先立つものがないので仕方ありません。




それにしてもこのTS-690は購入早々から色々楽しませて頂いております。

通信機の本来の目的よりも、修理している時間の方が長い感じですが

弄る毎に愛着が強くなる感じです。



やっと復旧しました。

同じ症状を抱えておられるユーザー様は参考にされて下さい。

但し自己責任でお願いします。


それでは GOOD LUCK AND GOOD DX!