英語 I am に相当するフランス語 Je suis について | 15ヶ国語を自由に操る多言語スピーカーを育てる大学教授のブログ
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こんにちは

国際言語学者の溝江達英です。

今日は、フランス語の動詞活用について少しお話します。

フランス語の動詞、英語のBE動詞にあたるものはêtreと書きます。

エートルと読みます。

Eと上に変な帽子みたいなのがついてますね。

ê みたいになってます。

この帽子は、ラテン語の時代にSがあったことの名残を示します。

事実êtreの親戚で、現代スペイン語のBE動詞はestarといいます。

Sが出てきちゃってますね。

そんなこんなで、フランス語の動詞は活用します。

英語だったらI am です。

面白いですね。amのmは私のmyと同じ子音であるという点。

aM, My  Me など、私系列にMがつくのは面白いです。

ロシア語もモイと言えば、私の

ドイツ語のマインも私の

一番最初の言語の先生はMAMA(ママ)だったからかもしれないです。

Mが動詞の中に英語は、しかも一人称の中に含まれています。

実はラテン語も

I am に対応するものは、sum と言いまして、m がしっかり残っています。

ただ、現代フランス語は、冒頭のsをキープはするものの、

Je suis (ラテン語のsum)

これでジュ スイ

って読みます。

Je はジュ (英語のIに相当)

suis はスイスって読みたくなるのですが、スイです。

ラテン語はsum でスムでした。

でもラテン語にあった、大事な動詞語尾Mがないですね。

(ラテン語はsum / フランス語はsuis)

語末がmじゃなく、sになってます。(sum 対 suis )

話が飛ぶようですが、

英語ではCharles でチャールズって読みますが、

フランス語でシャルルです。

語末のSは読みません。

人の名前なんだから、チャールズが複数形でSがついているというのも考えられません。

この人名につく語末のSとは、

人が動詞の主であるということを示していた残存形と言われ、Je suis の語末s と共通の由来を持ちます。


読まない文字であるけれど、何か意味を示すことってのがあるのですね。

いろいろ小難しく話しましたが、

あっさり、動詞活用ってなんだろうな。って思う方は、超越文法のビデオをどうぞ!

↓ こちらがビデオになります。

パリ出身のネイティブ・スピーカーのジュリーさんと楽しくフランス語が学べるようにビデオを作っています。

フランス語動詞活用ビデオ


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