台風12号の惨禍の癒えぬうちに、15号が
列島横断中ですね。
被害が拡大しないことを祈ります。
さて、台風がひとつ駆け抜けるたびに
遠ざかる夏を惜しみ、7~8月の写真を蔵出し
してみます。
まずは、近所の伊居太神社の盛夏版。
んー、撮影日は7月末だったかなぁ。
木立で陽射しが遮られて涼しい参道。
拝殿の中も涼しげです。
しかし、陽を浴びる御神木は暑そうだ。。。
豊臣秀頼公建立の神社なので、良く見ると屋根に
五七桐の紋があります。
角度を変えてみました。
元々、千数百年より以前には、神社は存在せず、
ただ素朴な土着のアニミズムがあるだけでした。
もちろん、神道なんて言葉が出来たのははるか
後の時代です。
倭国の人々は、空の青さや木々の緑に対する
畏敬を代々にわたって大切にしてきました。
奈良時代、中国から仏教が伝わってきて寺院が
建てられるようになったことに触発され、そういう
土着の信仰心も形にしたいということで建てられた
のが、神社です。
ですから、神社は、建物だけで存在するのでは
なく、空や大地や木々と一体のなのです。
江戸時代に主に水戸で考案され、明治初頭に
こっそりキリスト教の世界観を骨格にして完成した
のが国家神道で、数千年来の素朴なアニミズム
からすれば多分に作為的かつ新興宗教的であり、
そうなるともう無味乾燥です。
しかし、近所の古い神社はそうではありません。
何千年も昔にここに住んでいた私たちの祖先と、
皮膚感覚を分かち合う貴重な空間なのです。
さて、次回は「去る夏を惜しむ② 箕面の滝編」!
乞うご期待!!