これまでに、何件ものツアーバスの事故のニュースが
全国に報じられたのは、皆さんもご存知の通りだと思います。
相次ぐツアーバスの事故をきっかけに、
自分がよく利用する高速バスのホームページ並びに
パンフレットへの記載事項の内容が見直されるようになってきました。
先週も、栃木へ向かう高速バスに乗り込む前に、
案内所で某バス会社の高速バスの時刻表の最新版をもらったのですが、
その中に、今までは全くなかった「○○高速バスの運行・安全確保について」
という記載がありました。(ちなみに「○○」は某バス会社の会社名です。)
ここで、その内容を紹介したいと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「○○高速バスの運行・安全確保について」
・○○高速バスは、すべて認可を受けた高速乗合バス(路線バス)です。
○○高速バスは、すべて事前に運行時刻、発着する停留所、運行経路、
運賃や乗務員(運転士)の勤務時間等、事業計画について国土交通省の
認可を受けて運行している「高速乗合バス(路線バス)」です。旅行会社が
「募集型企画旅行」として主催、販売している「高速ツアーバス」は
取り扱っておりません。
・○○高速バスは、各地のバス会社と協力して安全確保に努めています。
○○高速バスでは各目的地の地元バス会社との共同運行を行っており、
それぞれ自社の運転士とバスで運行しています。お客様が多く増便する
場合や整備の都合等でバスを変更する場合でも必ず自社で対応し、
協力関係のない下請けによる会社の運転士とバスで運行することは
ありません。また安全面においても、運行管理者による乗務員点呼や
アルコールチェック、整備士によるバスの点検・整備をお互いの営業所や
車庫で協力して行うことで、いずれの担当便でも安全確保に万全を
期しています。
※単独運行路線では、すべて当社の運転士とバスで運行しておりますが、
現地のバス会社の協力により共同運行路線と同様の安全管理体制を
確保しています。
・選ばれた優秀な運転士だけが、
「高速バス指名運転士」として乗務を担当しています。
○○高速バスでは、社内の厳しい「高速バス指名基準」に合格した優秀な
運転士だけが「高速バス指名運転士」として乗務を担当しています。
昼行便と一部の夜行便では1名で乗務、その他は2名で乗務しています。
(繁忙期など、あらかじめ渋滞が予想され、運転時間が長くなる恐れが
ある時は、通常1名乗務であっても、2名で運行することがあります。)
高速乗合バスを運行する際は、約2時間の運転を目安に休憩・交替をし、
また1名の乗務であっても、途中約100~120分程度の仮眠をとるなど、
路線ごとにあらかじめ決められた場所(サービスエリア等)での休憩、
仮眠休憩および乗務交替を行うことで、運転士の疲労防止と居眠り運転の
防止に努めています。交替した運転士は、車内に設けられた専用の仮眠室で、
次の運転に備えてゆっくり休むことができます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
自分も高速バスを利用するようになって15年以上経ちますが、
こういった記載までしなければならなくなってしまったのかと思うと、
何か複雑な気持ちになってしまいますね・・・。
関東方面に遠征する際、京都駅八条口から出発する夜行バスを
利用することがありますが、いつも京都駅八条口には、
高速ツアーバスを利用するお客様が数多くおられます。
「どうしても格安の方がいい。」というのが理由なのでしょうけど、
自分は今までに高速ツアーバスは利用したこともなければ、
これからも絶対に利用しようとは思いませんね。
自分の場合は、値段が高くても、安全で、乗り心地も良くて、
ドライバーさんに安心して命を預けられる方を選び、
それを15年以上続けています。
高速乗合バス(路線バス)にしても高速ツアーバスにしても、
とにかく今後も引き続き利用者の身の安全と安全運転を第一に考え、
利用者が安心して目的地に到着出来るようにしていってほしいですね。