ソフトクローズから異音が!

私の自宅には引戸が多いのですが、閉めるときに「カチャッ」と大きな音がするようになりました。

このまま使っていると使えなくなってしまうのではないかという感じの異音です。

2年前にも別な引戸で同じことが起きたので今回も同じ原因だと思われます。

 

枠側にある突起物、これがソフトクローズです。扉側にはダンパー機能をもった部品が埋め込まれています。

引戸を閉めたとき扉の跳ね返りを防ぎ、最後までゆっくり閉まる、これがソフトクローズの機能になります。

 

原因は??

異音の原因は扉側の部品になります。内部にダンパーの力を伝えるローラー部分があるのですが、その

ローラーの周囲に巻き付いているクッション材が劣化して取れてしまったことにより異音が発生しています。

 

修理のポイント

修理はクッション材を交換します。専用部品は売っていないので、シリコンチューブを輪切りにして使いました。

修理のポイントは

①どういうチューブを選ぶか(材質とサイズ)

②使う接着剤の種類

です。

これが扉側に埋め込まれているソフトクローズです。上部に白いローラーがありますが、新品のときは

これにクッション材が巻いてあります。手前にあるのはソフトクローズを外した時に出てきたクッション材

の破片です。劣化が進んでいるのですでに弾力はなく、もろい状態でした。

まず交換するクッション材ですが、やわらかくて劣化が少ないものとしてシリコンチューブを使うことにしました。

問題はサイズであり、ローラーの直径を測定して、外形10mm、内径7mmのシリコンチューブとしました。

以下は2年前にamazonで購入したものです。現在は売り切れになっていますが、同等品なら大丈夫だと思います。

長さ1mで約500円でした。

 

 

修理の手順

まずシリコンチューブを輪切りにします。断面はなるべく直角になるようにします。また、幅もローラーに

合わせてください。この輪切りにしたものをローラーに被せるのですが、いろいろ調べましたがソフト

クローズの分解はできそうにもありませんでした。そのため、輪切りにしたクッション材の一部を縦に切り、

被せた後に接着剤で繋ぐことにしました。

 

シリコンはもともと接着しにくいので接着剤も専用のものを使いました。この接着剤はまずプライマリ

(右側のマジックペンのような形状のもの)を接着面に塗り、そのあとに接着剤(左側)を使います。

 

接着面は僅かな断面なので親指と人差し指を使って接着面を突き合わせます。

上の写真ではローラーの上部(親指と人差し指の間くらい)に突き合わせた接着面がありますが、

ぴったり突き合わせが出来るとつなぎ目がわからなくなります。

この接着剤は数分で固まりますが、実用強度が得られるために30分必要ですのでしばらく待ちます。

ドアクローザーをもとのところに戻します。ねじ2か所で固定します。

最後にローラー部を上側に跳ね上げてからドアを戻します。

今回、上の写真の状態でドアを戻したところ扉がしまらなくて焦りました(汗)。気を付けましょう。

 

まとめ

以上で修理は完了です。このソフトクローズは丸ごと交換すると1万円くらいします。ダンパー部分など

他は問題ないのにクッション材だけの劣化でまるごと交換してしまうのはもったいないので今回も修理

することにしました。

自宅には日常よく開け閉めする引戸が2枚ありますが、1枚目は2年前の築13年後に異音が発生、

2枚目の今回は築15年後です。開け閉めの頻度にもよると思いますがこのくらいが寿命のようです。

ちなみにPanasonicのHPを見るとドアクローザーには世代ごとに種類があるようです。

私の家は「2005年~現行」にあるもので、扉側の部品の品番はMJB921です。すでに廃版になって

いるようで、代替部品はMJB9211と記載されています。