子供の頃のこと。 

幸せって、隣の家の灯りみたいなものだと思ってた。 
すぐ近くに見えるのに、あれは私のものじゃない。 
私には手に入れる事の出来ないもの。 

そう思ってた。 

大人になるにつれて、幸せなんて事もう考えなくなった。 
ただ、自分を支える支柱がなくて、いつも不安定だった。 

なんでそんなに自信がないの? 
って聞かれた。 
私の方が聞きたかった。 
自信っていったいどこから出てくるの? 

日々を生きるのに必死だった。 
自分が生き延びるために、他人の人生さえも平気で喰った。 

こんな私が幸せになっていいはずなんてないと思ってたし、正直いまもどこかでは思っている。 

この土日はたくさん親しく思う人たちに会った。 
一緒に笑って話して、とても楽しかった。 

明けてひとりになって、ふとそんな昔の色々を思い出した。 

いまはあの灯りの中に招き入れてくれる手があるんだな。 
こんな私にも。 

春の嵐に巻かれながら、ぼろぼろ涙が出た。 

許されるのかは分からないけれど。 
生きられる限り生きて、少しずつでも返して行こう。
私の子供の頃の夢は、魔法使いになることだった。 
唯一本気で願った夢。 

困った人がいたら箒に乗ってどこへでも。 
ひゅーっと助けに駆けつけるつもりだった。 

でも、大人になった私は何もできなかった。 
空飛ぶ力も無かったし、魔法で何かを動かすこともできなかった。 

震災当日は帰れない利用者さんを抱えた職場に泊まって、 
消灯して真っ暗な事務所の自席で、USTREAMのニュースを睨んでた。 
人が残ってる館内の各部屋を、余震で揺れるたびに数人で手分けして駆けた。 

被災地となってしまった場所から就職説明会に来ていて、 
電車が不通で帰れず、家族と連絡も取れない子もいた。 
でも、なにもしてあげられなかった。 

2年前、自分の無力を思い知った。 

それから1年弱を経て。
やっとその地へ足を運んだけれど、土をかくしかできなかった。 

語り部さんの当時のお話に、涙を堪えることしかできなかった。  

「何もできない」と、泣かないでいい力が欲しかった。 

ひとには言わなかったけれど、 
それが人生の休暇に体を整える仕事をしていたいちばんの理由。 

結局それを生涯の仕事にする選択はしなかったけれど。 
それでも私にとって、とても大事な9ヶ月だったと思ってる。 

・・・役に立つと言うには程遠いレベルなんだけどね(苦笑)。 

今年は仕事の都合で黙祷の時に祈れなかったけれど。 
傷ついた沢山の心が、少しでも癒えますように。

また1年後に目を閉じて祈るときには、 
今より少しでも良き方に進んでいますように。

そう願ってやみません。


モニターサイトのモニプラさんで、モルトベーネさんのモエモエスペシャルトリートメントをいただきました
http://www.moltobene.co.jp/products/haircare/moemoe/
スペシャルケアセットの2タイプのうち、いただいたのはしっとり潤いMタイプ。

使用感は思っていたより軽めでした。
乾燥した後の髪もあまり重みは感じなくて、さらっとした感じです。
でもちゃんと潤ってる!

ネロリ、プチグレン、イランイランのオーガニック認定エッセンス配合だそうで、トリートメント中はよい香りに癒されました
香りが良いと、スペシャルケアをしてる!という感じがするので、個人的には高ポイント!


モルトベーネさん、モニプラさん、ありがとうございました!



モルトベーネファンサイト参加中