これから、いろんな国の人との出会いなどを書いていく前に、私の原点とも言える初ホームステイのことを書いておかなければなりません。


私は、学生時代は英語が大の苦手で(完璧理系アタマ)、社会に出てからも海外旅行に行こうと思ったこともありませんでした。


それが、ふとしたキッカケで日本語教師という仕事をすることになり、その後、多言語・多文化共生の活動に携わるようになりました。


その中で、生まれて初めて行った外国が韓国でした。


それも、旅行ではなくホームステイで。
たった一人で見知らぬ韓国のご家族の家に1週間泊めていただくのです。


韓流ドラマが流行るずっと以前の話です。



$★システムDでいきましょう★自分スタイルでストレスフリーな♪HappyLife♪
(写真古いです。真ん中が私。若っ!!)


韓国語は片言。
英語も知識はあるけど話せない。

一人っ子で育ってきて、人との密なコミュニケーションをどう取っていいのかわからない。




好奇心だけは旺盛で、向こう見ずな性格なので、

えいっビックリマーク

と飛び込んでみたものの、



本当に、わからない。
言いたいことも、何一つ言えない。



何とかお料理のお手伝いをしたり、家族と一緒にソウルから車で5時間の光州まで帰省したり、カラオケに連れて行ってもらったり、それなりに楽しく過ごしてはいましたが、ずっと緊張していたのでしょうね。


滞在の最後の方で、他にホームステイをしている方たちもホスト家族と集まって、さよならパーティーをした帰り際、日本人スタッフの方から

「何か困っていることはないですか?」

と声をかけられたとたんに、


「ずっと困ってたんです~」

と涙があふれて止まらなくなってしまいました。ネコ


それを見たホストママも泣き出して、2人で抱き合って号泣涙しました。


子どもの頃から人前で泣いたりしなかった私が、です。



この瞬間に、私はやっと心を開けたハートのだと思います。



韓国語が、英語が、というのは言い訳で、まず自分が心を開いて相手に向う

それなしに、コミュニケーションは成立しません。


相手の様子を見て何を言おうとしているのかを感じ、ジェスチャーでも日本語でも、カタカナ英語でもいいから、自分が今持っている全てでもって伝えようとすれば、ものすごく原始的かもしれないけれど、何かは伝わる。


そういう当たり前のことを、知りませんでした。



でも、この時の経験があったからこそ、留学に行って最初全く言葉がわからず苦しむ子ども達の気持ちも理解できます。


心を開く、オープンマインドって簡単に言いますが、理解するのと実際できるのは大違い、なのですよ。



ま、いろいろ経験して、あちこち打たれて、少しずつ、少しずつ、ね。


 Kazukoねこへび