聖地・海上自衛隊鹿屋航空基地を後ろ髪ひかれる思いであとにして、
国道220号線を東へ。特攻基地だった串良海軍航空基地跡へ向かいます。
まず、鹿屋市串良にある平和公園をめざして車を走らせました。

220号線…軽く渋滞して店も人も多く、シャッターが多い繁華街っぽいところより活気があるような感じがしました。

んで十三塚の交差点を左折。
西のほうに高隅山地(だと思います)。雲にかくれています。


$海とひこうき雲


$海とひこうき雲



 「串良基地。九州の東南端、大隅半島の頸部に位置するこの基地は、俗にいう内地でありながら、今はまさに航空戦の最前線基地であった。
 ああ、とうとう短い人生を終える運命の地に来てしまった。ここが大地を踏める最後の地となるのだと思うと、湧きあがる感傷に胸が疼いた。

 こんな中で、救いは基地を取り巻く穏やかな風景だった。(中略)笠野原台地を挟んでほぼ南北に位置する肝属山地と高隅山地は、女性を想像させる優しい山容であった。この日から始まった身を削ぐような基地生活のなかで、この山々は朝な夕なに、無言の温かさで私を包み、心に安らぎを与えてくれた。」


「語られざる特攻基地・串良」桑原敬一 著より 昭和20年4月


また大戦末期には空襲に備え、隊員の避難準備として、高隅山地にはたくさんの防空壕が掘られました。そのころの予科練生は飛ばす練習機もろくに無く、防空壕掘りが日課となっていたそうです。





2キロほど北上し右折すると、その道はもう串良基地の東西滑走路跡です。
まさに写真奥のほう(東)から手前(西)へ、多くの特攻機が空の彼方に飛びたっていきました。

$海とひこうき雲





↓串良海軍航空基地の滑走路は、こんな感じで伸びてました。
東西滑走路と南北滑走路の2本があり、現在はそのまま道路になっています。
交差部に「平和公園」が整備されています。



より大きな地図で 串良海軍航空基地 滑走路 を表示



すこし走ると、串良平和公園に到着です。
つづく