平成28年5月定例講座を開催しました | ~松花堂昭乗研究所~

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こんにちはビックリマーク

松花堂昭乗研究所です。


新緑のまぶしい季節となりました。

松花堂庭園もきらきらしています。


5月14日(土)、定例講座を開催しました。


今回は「豊蔵坊信海狂歌巻」の巻末歌までよみました。

さて、一首ご紹介いたしましょう。


詞書に、


世の中へちまの皮といふひとに

(世の中のことを「へちまの皮」と言う人に対して)


こころには へちまの皮を たやすなよ

うき世のあかを おとすたよりに


「へちまの皮」は、役に立たない、つまらないものを比喩的に表現するときにも使われます。


「世の中ってへちまの皮みたいにつまらないよ」


そう言ったのは、ちょっとお疲れ気味の人だったのかもしれません。

信海さん、そんな人に、何て声を掛けるのかというと、


「まぁそんなこと言わんと。心の中にはへちまの皮もないと困るで。

だって、つらい世の中の汚れ(垢)を落としてくれるやん」


やや超訳的ではありますが、僧侶である信海さんらしい一首です。

ふっと肩の力が抜けるような歌ですよね。

信海さんの温かなユーモアが感じられます。


さて、来月からは「松花堂昭乗他書状巻」(松花堂美術館蔵)をよみます。

昭乗やその門人たちの書状8通を収める書簡集です。


引き続き、よろしくお願いいたします。


美術館ではおかげさまをもちまして「麗しのマイセン人形展」も終了いたしました。

次回展は「館蔵品展Ⅰ」 となります。


小特集

「八幡にねむる茶陶―出土資料にみる近世の様子―」


5月21日(土)からですひらめき電球


また来月にニコニコ