2009年1月8日 読売新聞
   
鳥インフルエンザの感染を防止するため、盛岡、宮古両市などの養鶏業者と関係機関で作る「盛岡・宮古地域鶏伝染病自衛防疫対策協議会」は7日、白鳥の飛来地として知られる盛岡市高松の「高松の池」に、野鳥への餌付け自粛を呼びかける看板を設置した。同協議会が自粛看板を設置するのは、同市の御所湖、紫波町の五郎沼に続いて3か所目。
 
看板は縦60センチ、横90センチで、「野鳥を観察される皆さんへ 餌付けをやめて」などと記されている。池のほとりの餌付けスポットに立てられた。
 同協議会は、野鳥が持つ鳥インフルエンザウイルスが、餌付けに来た人の靴底などに付着し、人が媒介役となって養鶏場のニワトリに感染する危険性があるとして、看板の設置に踏み切った。
 
滝沢村から娘を連れて白鳥を見に来た主婦の松草亜矢子さん(34)は「去年は、白鳥への餌付けが楽しみでここに来ていたんですが、仕方ないので我慢します」と残念そうに話していた。
 
野鳥への餌付けを巡っては、県が昨年10月、各市町村に自粛を呼びかける通知を出している。これを受け、既に北上市も同市相去町の新堤などに餌付け自粛の看板を設置している。