20090108 07:07更新

インターナショナルビジネスタイムズ

 中国政府は7日、鳥インフルエンザ(AI)警報を発令し、5日にAIで死亡者が発生した北京周辺の家禽類市場を全面閉鎖し、精密な防疫措置を行った。

 北京衛生局は前日、河北城で購入したカモと接触した北京の女性がH5N1ウイルスに感染され5日に死亡したと発表した。同国で発生したAI死亡者は計21人となった。

 同国保健部の毛群安代弁人は、AIウイルスの人体感染を防止するための措置を例年より強化すると語り、AIの拡散を防ぐため同国政府が対策を拡大する方針であることを明らかにした。

 中国国営の新華通信によると、中国政府がAI警報を発令した後、北京の全養鶏場と家禽類の取引市場、屠殺場では精密な調査が実施されているという。

 一方、世界保健機関(WHO)は同日の声明で、今回の発病は隔離された単一感染と判断されるため、同機関の危険度測定には変化がないと明らかにした。

 しかし、一部ではH5N1ウイルスの人体感染による死亡にもかかわらず、周辺の養鶏場などで発病を感知出来なかったため、AI管理体系に深刻な問題があるとの意見も出ている。