128、赤外線カメラで発熱チェック NEC、新型インフルエンザ対策で実験
                                  2008年12月26日 23:26



赤外線カメラで発熱チェック NEC、新型インフルエンザ対策で実験
                    12月26日9時4分配信 ITmediaニュース
 
NECは12月25日、新型インフルエンザ対策の実証実験として、体表面温度を測定できる「赤外線サーモグラフィシステム」を、本社(東京都港区)の入り口に設置した。入場者の発熱をチェックし、インフルエンザ発生時の拡大防止につなげる。


 サーモグラフィーで測った入場者の体表面温度が所定の温度(38度を想定)を超えた場合は、非接触型の電子体温計などで正確な体温を測定し、マスクの着用を促すなどして感染拡大を防ぐ。

 実証実験の結果を受け、新型インフルエンザが発生した場合には、本社、事業所、支社の入口への設置を検討する。

 システムは、グループ会社のNEC Avio赤外線テクノロジーが開発。政府の「新型インフルエンザ対策ガイドライン」に対応し、設置を決めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000004-zdn_n-sci
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赤外線カメラで入場者の発熱をチェックする
新型インフルエンザ対策の実証実験を開始 ~NEC本社の入口に「赤外線サーモグラフィシステム」を設置~
2008年12月25日
日本電気株式会社

NECはこのたび、世界的な大流行(パンデミック)が危惧されている新型インフルエンザへの対策の実証実験として、NEC本社入口に、「赤外線サーモグラフィシステム」を設置いたしました。

このたび設置した「赤外線サーモグラフィシステム」(注1)は、当社のグループ会社であるNEC Avio赤外線テクノロジー株式会社が開発したもので、入口に設置することで、入場者の体表面温度を測定することができます。測定した結果、入場者の体表面温度が所定の温度(38℃を想定)を超えた場合は、さらに、非接触型の電子体温計や使い捨て型の体温計等で正確な体温の測定を行います。この結果に応じて、マスクの着用を促す、手洗いの徹底を行う、などの処置を行うことで、職場内での感染拡大防止につなげるものです。実証実験の結果を受けて、新型インフルエンザが発生した場合には、NECの本社、事業場、支社の入口への設置を検討する予定です。

赤外線サーモグラフィは、物体から自然に放射される赤外線の強度を解析して温度分布を映像化する装置で、主に、電子機器・電子部品の非接触温度測定、プラント設備や構造物の非破壊検査、および先端研究開発用途など学術・科学・計測市場において幅広い分野で利用されています。
例えば、2003年にSARS上陸を食い止めるため、厚生労働省により、成田空港・関西国際空港等に設置され効果を発揮しています。

このたび設置した「赤外線サーモグラフィシステム」は、これらの最新技術により、非接触で多数の入場者の体表面温度を一目で識別でき、新型インフルエンザの拡大防止対策に役立つものです。

政府の「新型インフルエンザ対策ガイドライン」(注2)では、事業者に対して、感染防止策を講じつつ、業務を継続する方法として、職場内感染を防止するため、「従業員・入場者の発熱チェック」を行うよう求めています。
NECは、このガイドラインにいち早く対応し、このたびのシステム設置を行ったものです。

NECは、今後も新型インフルエンザに対する感染拡大防止の対策を進めることで、お客様へのサービス提供の維持・向上を図ってまいります。
http://www.nec.co.jp/press/ja/0812/2501.html