№96、ビッグ3次の山場は来年3月
2008年12月23日
報道
1 ビッグ3:GMなど2社つなぎ融資 オバマ政権に難題
(添付省略)
2008年12月20日 毎日
米政府がゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに計174億ドル(約1兆5000億円)の緊急融資をする方針を決めたことで、両社の経営破綻(はたん)は当面、避けられることになった。しかし、ビッグ3が必要と訴えていた340億ドルの半額程度で、来年3月までのぎりぎりの運転資金を手当てしたに過ぎない。「2社が新たにまとめる経営再建計画も、提出期限は来年3月末で、ビッグ3の経営危機問題は、抜本的な解決のめどの立たないままオバマ次期政権に先送りされた」(毎日から)
ビッグ3に支援に対する国民の反発は強く55%が今回の支援に反対いているなど、来年の3月に向けて経営環境は厳しさを増しているとの見方が妥当だろう。市場関係者からは早くも「オバマ次期政権に難題を丸投げしたに過ぎない」(IHSグローバル・インサイトのアーロン・ブラグマン氏)との評価が出ている。1月20日に発足するオバマ政権の最大の難題がこのビック3問題である。
最後の鍵は世論の動向だと思う。ビッグ3に支援に対する国民の声が更に強くなれば、3社の内1~2社のXデーがあると思っている。