昨日は、朝7時に家を出て、埼玉県の鴻巣市に行きました。
目的は、所属する自動車整備研究機関「ASK-net」に依頼のあった、
当日訪ねた関東工業自動車大学校と東京大学によるコラノレーション授業、
「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」への参戦をお手伝いするためです。
北鴻巣駅で「ASK-net」の今泉アドバイサーと待ち合わせ、いざ現地へ!
この学校、学生さんの挨拶などがとても素晴らしく、とても高い意識で教育されているのが伝わってきました。
作業場に入ると、色々なテーマで各々が各ブースで勉強していました。
こちらは、普通の車を電気自動車へ改造(コンバージョン)するチーム。
こちらが、使われるモーター(フォークリフトの物を使うのが一般的です)と元々のミッションを連結させる作業中。
なんだか、入学したくなってきました!
さあ、本題の私達がお手伝いする車は、こちら!
1973年製の、トヨタ・セリカ(TA22)です。エンジンは、もちろん降りています。
すでにボディー廻りは、学生さん達が修復してキレイに塗装されています。
私達がオーバーホールをお手伝いさせて頂くエンジンはこれ。
オイルパンというエンジンオイルの溜まる最下層はすでに外され、完全にオイルや冷却水が抜かれた状態です。
この状態で、色々な箇所の隙間やガタ付きを測定し、組み上げ時の資料として保存します。
地味な作業ですが、ここは肝心です。
それが終われば、いよいよ分解作業の開始です!
まずは、上下反転させ、エンジンの一番上の「ヘッドカバー」という部品を外します。
取り外す順番やそれぞれ元の取り付け位置を正確にメモしながら、学生さんが分解していきます。
そうして分解した「シリンダーヘッド」です。
同時進行で、「ソレックス」という昔の定番キャブレータのオーバーホールも開始です。
この作業場には全員いませんが、
ここの学生さん達は総勢5人で、別の場所でマフラー(排気管)の準備をする方、
インターネットで資料や部品の手配をする方(なにぶん、車が古いので正規ルートでは・・・)と分担し、
この企画に挑戦しています。
次は、「シリンダーブロック」の分解です。
こちらのエンジンは、4気筒エンジン。
黒く煤けているのが、ピストンの上部。ガソリンの燃焼をもろに受けて動力にする部分です。
ちなみに、私達「ASK-net」が推奨する「グリーン購入法適合エンジン洗浄」とは、
特殊な機器を使用してこの汚れを取り除く作業です!
話はそれましたが、このエンジンはチェーン駆動ですので、2本のチェーンを取り外す必要があります。
1本目は、「シリンダーヘッド」と同時に外しましたが、2本目はこのタイミングで外します。
そんなこんなで、出てきたピストン。
大きさは、かわいい私の手のサイズと比較してください。
こちらのエンジンは、1,600ccの4気筒エンジンですが、
普段走っている時、エンジンの中ではこんなのが、毎分何千回転で上下している訳です。
それをスムーズに行わせるのが、エンジンオイル。皆さん、オイル交換は、まめにやってあげてください!
ここまで分解し、作業場所を片づけて、別室でミーティングを始めました。
今後の流れや部品の手配、色々お話をさせて頂いてあっと言う間に1時間が過ぎました。
この先の作業に必要なレギュレーションや昨年使った車両がまだ届かないため、
今日はここで帰りますが、夏休みや期日等の都合も有るので、お盆前にもう一回来るようでしょうか?
なんて話をアドバイサーと話しながら歩いていましたら、さっきは無かったこんなものが展示されていました!
これは、1980年代後半、オートバイレースの最高峰世界GP500クラスで活躍した、
私が大好きな(今でもレプリカヘルメットを持ってます!)「エディー・ローソン」のホンダ時代のマシンNSR500です!
本物です
秦野市から、片道3時間かけて来て良かった・・・
湘南車検センター