人材コンサルタント見聞録

  人材コンサルタント見聞録

  クリエイティブ業界で長年にわたり、人材コンサルタントを行ってきました。
  集大成として、過去のブログ(日記・転職コラム/人材コンサルタントの書き綴り)も加筆して一本にまとめました。

Amebaでブログを始めよう!
2013年2月末日をもって、

Webサイト「マルチメディアの森」を閉じることに致しました。

昨年末に、人材紹介業務を終了し、

「お知らせの意味」もあって、しばらくサイトそのものは、掲示してありましたが、

2月末で、Webサイトを削除致します。



思えば、1999年3月に、インターネットで「なにか出来ないか?」と考え、

求人系サイトを作ってみようと思い立ったのがきっかけでした。

当時は、まだ楽天はありませんでしたが、各個人が、Webサイトをつくって、

シャツや、傘、またケーキなどをネットで販売し始めておりました。



新しいものは好きなタチなので、早速、

アドビのWeb簡易作成ソフトを購入し、土曜日・日曜日になると会社に

泊まり込んで、悪戦苦闘しながら、ホームページという物に取り組んでまいりました。

スキルは、一太郎が漸く動かせるレベル。

何も分からんと言うのが実態でしたが、、、



思いは、

起業したからには、下請け・代理店業務だけでなく、

・自らの旗を立てて勝負してみたい

・今までこの世に無かったビジネスモデルを作り上げて見たい

そんな夢・希望だったと思います。



資金もなく、

これと言った技術・商材がある分けでもなく、

ただ、なにかやってみようという、

けなげな(笑)、一途さだったように思います。


プログラムが書けたらなぁと何度思ったか、知れません!!!


試行錯誤しているうちに、「人材紹介」なるものに出会い、

これだ!と思って、取り組んで参りました。

人材紹介業務も見よう見まねで、覚えました。


それまで方向性も決まらず試行錯誤で運営していた、

自社Webサイト「マルチメディアの森」を、

大幅に改良し、人材紹介サイトとして、スタートさせました。


インターネットを使った、人材紹介は当時まだ少数だったと思います。


料金体系も業界価格を無視して設定致しました。


おかげ様で、コンサルタント一人で、入社実績20名以上/月という、

成果を上げるようになり、

新参ながら、同業他社様から、

おたくは何でこんなに、マッチング率が高いんだ?

と評価されるようになりました。


素晴らしい想い出を与えてくれた、

「マルチメディアの森」、ありがとう。


そして、一介の主婦に過ぎなかった、妻に感謝!!!


それまでIllustratorやPhotoshopを触ったこともない人が、本を見ながら

画像を作り、貼り付けてサイト修正を手伝ってくれました。


HTMLも習いに行っている暇はないので、本を買ってきて、

独学で習得したようです。


寝ている時も、ソースコードと格闘していたようでした。


「夢のなかで、ソースが閃いたぁ」って言って事がありましたから!


私は相変わらず今でも、Word・Excelでさえ苦手です(笑)

ただ、ネットの世界は好きです。


インターネットが有ったから生き伸びて来られたとさえ思っています。


金がなくても

素晴らしい技術がなくても、なんとか生きるすべがある、インターネット。

ビバ、インターネットですね。




最近、思い立って宅地内の改造を行っている。

物置や使わなくなった家屋の解体、

植木の移動、

下水・上水の付け替え、

玄関アプローチの改修などである。

そこで解体業者さん、植木屋さん、外装業者さんなど

数社に見積もりを依頼して思うことがあった。


同じ仕事なのに各社かなり見積もり金額が違った。

施工に関して提案する見積もり金額は、

たぶんその企業の経営思想を反映するのだろう。


「このさいがばっと儲けようや」 という企業もあるようだし、

「適正利益で良い仕事を」 がモットーの企業もあるようだ。


安いけど雑で手抜きでは、こちらも困るので、

いきおい、近所や親戚で同じような施工をおこなった所に、

聞きに行き、

そういう所からの情報も加味して、発注先の企業を決めてゆくことになる。


狭い田舎での施工業務などは、

世間に 「見えやすい」 ので、

やはり 「適正価格で良い仕事」 が、

結果として、口コミとなり、「お客が」会社にとって、

出来の良い、営業担当者になってくれるのでは、

ないかと思うのだけれど。


しかし同じ仕事で数十万円も見積りで違いが出るのには驚くなぁ。

物販系の厳しい価格競争の世界で生きてきた自分にはこの神経は分からん。




年末に、業務終了のご挨拶をいたしました。

その時お世話になった各企業様から、

色々なねぎらいのお言葉を頂きましたが、

その中で、

ふと感じたことがあります。



ある企業様は、当社との間で10年間程、

毎年1~2名ご採用頂いておりましたが、

ご担当者様から、

「今も10数名みんな頑張ってくれてますよ~」

というコメントをいただきました。

当社からご紹介で入社された方が、全員ほとんど

早期退職もなく、長期在職されているということになります。

本当にありがたいことだと感謝せずにいられません。




人材紹介といえども、デザイン系・制作系の場合は、

2~3年で退職というケースも少なくございません。

採用された方が、皆さん長く在職できるということは、

業界の特性とかいうことを乗り越えて、

社風ってあるんですね。

それは、メンバー全員で作ってゆくものでしょうが、

一番大きな最初の要素は、

経営トップの「人格・思想」にあるような気がします。




転職サイト「マルチメディアの森」ご利用ありがとうございます。


長らく、人材紹介業務を行ってまいりましたが、諸般の事情により

この度、年内をもって業務を終了いたすことになりました。


つきましては、サイトにご登録いただいた、データは、

当方にて責任をもって、削除させていただきます。


またご登録時に、履歴書・写真・職務経歴書・作品など、お送りいただいている場合は、

それらの資料も、あわせて責任をもって破棄させて頂きます。


郵送・ご持参された紙系の応募資料は、シュレッダーにて破砕・破棄致します。


人材紹介を開始以来、11年あまり、

約5000名近くの方々とお会いし、約800名様程の入社のお手伝いを、

させていただきました。


数々の思い出がよぎります。


沢山の方々のご支援を賜りました。

言葉にならない程の感謝の念でいっぱいです。


誠に有難うございました。


皆様の人生が実り多き毎日となられるよう、

お祈りしております。



※尚、ご登録内容は速やかに削除させて頂きますが、

Webサイト「マルチメディアの森」はお知らせの意味も含めて、

しばらく留めおきますので宜しくお願いします。

男女雇用機会均等法ができ、

女性が働く環境も整備されつつあるのかなという感じですが、

一番肝心だと思える、「幼子を預ける」という部分がなぜか、

お寒い状況で、これが改善されないようです。


農業・漁業中心の江戸時代まで、女性も同じように働いていたと思います。

子供が生まれても、世話をする人は身近にいて、

また時間も自由に出来た。


今、母親が会社へ勤めに出ようとすれば、

「幼子」はどこかに預けなければ成らない。

預けるところが無いから、毎日母親自身がつきっきりになる。

会社へ勤めに出ることが出来ない。

まして、二人目なんてとんでもない、となるのでしょう!


安心して、子供を預ける施設が、格安で完備される社会であれば、

女性ももっと、社会進出できるんだろうけど。


国家予算の中で、これらの施設を拡充・完備することは、

比重としては、それほど大きな金額では無いと思うけど。


少子化問題もあるし、

給与低減の時代でもあるし、


亭主一人で、家族を養い、

子供を育てて行くのが難しい世の中になって来ている。

そんな世相の中で、

現代の女性は、もっと社会で活躍したいという方々が多いし、

また、能力も男にひけをとらないのも実証済み。
(企業の人事担当者共通の認識です)


例えば亭主の収入が、350万円とかに減っても、

妻の収入が、250万円であれ確保できるなら、

生活は成り立つと思うんです。


昔からのことわざにもあるように、

男と女は、一人では食えなくても、二人なら生活してゆける。


そんな、核家族時代の社会環境を整備するのが、

日本活性化の一つの手段だと思うんですが。


なにも、

橋をつくるだの、ダムを造って公共工事の発注拡大で、

景気を浮揚させようというばっかりが能では無い気がするね。



今の時代は、製品寿命が短い。

携帯や家電製品に代表されるように、

かっての花形商品が、あっという間に売れなくなり、

その会社のお荷物部門となるケースがよく見受けられる。

その会社にとって、その製品が社内の多くの商品の中の一部なら、

まだそれほどダメージは大きくないだろうが、

競争力を失った商品がメイン商品だとかなり深刻な話となる。



Apple、googleなど勢いのある企業を見ていると、

何れも「新製品」の開発力に富んでいる。


それまで、世の中に存在して居なかった「画期的製品」を、

生みだし、業績を押し上げている。


「画期的製品」を生み出せ無い「大手一流企業」はどうなるか?


ノキアや、日本の電気メーカーの様な状態になってゆくのだろうか。


なぜ、一流企業なのに、

優秀な人材を多く抱えているのに、

「画期的」新製品を生み出せないのか?


不思議な現象だよね!


これからの経営トップ、取締役は、

調整型でなく、「新製品」を生み出す力量で、選ぶ時代なんだろうと思う。


昭和の時代は、「総務・財務系」が、

経営トップにもてはやされたが、

さて、今の時代はどうか、、、、


現在のノウハウ・技術の改良・更新で生きてゆけるとしたら、

それは、「幸せな業界」と言えるだろうね。

一昔前は、専業主婦という生き方は、

ごくありふれた、タイプだったと思う。

農業・漁業や、家業を持つ男性と結婚するのと違い、

会社勤めのサラリーマンの男性と所帯と持てば、

姑無し、三食昼寝付きなどと言われ、

サラリーマンとの結婚を希望する女性が多かったように思う。

贅沢は出来ないながらも、

何とか、そこそこの生活はできて、

子供達を、育てていけた時代。


しかし、時代は変わり、現代では男性一人で家族を養えるという

パターンは、あまり多くないだろう。

夫婦で共に働かないと、家計を維持できないという家庭が、

増えてきているようにも思える。


となると、幼児や子供の世話はどうするのかという問題が出てくる。

農業・漁業では夫婦で働くのは当たり前。

でもそこには、じじばばが側にいて、「子供をちょっとお願い」が

気軽に頼めた。

今の時代、仕事は都市部・町中に多い。

でも其処は、夫婦二人だけの世帯となりやすい。

専業主婦という生き方が可能であれば、

都市・町中でも子育ては、あまり困らないかも知れないが、

二人で、外に稼ぎに出なければ成らないとすると、

時間のやりくりが大変だろう。

専業主婦という生き方が出来るという事は、

現代では、一種の貴族階級かも知れない。


先日、ある有名企業様から、

Webサイト経由でお問い合せが有った。


クリエイティブ系の人材を募集しているので、

是非、協力して欲しいとのご依頼。


早速、連絡をし、

「新規企業様なのでご訪問して求人内容の打ち合わせや

人材紹介の取り決めなどを行いたい」

と申し入れる。


しかし、先方様は、「急いでいるので、」

・フィーの確認などはメールで行い、

・求人概略を送ってあるので、それを見て頂き、

「貴サイトに該当者がいるか?」

「いればその応募者のプロフィールを直ぐメールで送って欲しい」

「もちろん氏名は削除でかまわないので」

「何しろ急いでいるので----」

この一点ばりでした。


聞けば、大手R社、I社はもちろん、数社に既に、

募集依頼を行ったが、不調との事。


そして、クリエイティブ専門の当社に行き着いたようです。


しかし、個人情報をお預かりする人材紹介では、

「応募者様の指示が無ければ」プロフィールは

お出し出来ないと、丁重にお断り致しました。


応募者様に求人票提示→

応募者様にて応募の可否判断→

応募者様より面接依頼→

ここで初めて、当社として企業様にプロフィールを

送付という段取りになります。


この基本は、崩せません。


実は、え?というような、

いろいろな有名企業様からたびたび、

このようなお話は舞い込みます。


しかし、有名企業はほとんど、

大手の人材サービス会社に既に依頼済みで、

天下の大手R社、I社さんが、

対応に苦慮するような人材を、

いくら専門とは言え、当社でその日の内に探したい

などとは、無理です。


当社も過去には、長いおつき合いのある企業様から、

9:00に募集依頼を受け、求人票を一斉配信。

11:00ごろまでに、数名から面接依頼があり、

直ちに企業にプロフィールを送り、

当日の17:00と18:00に一名ずつ面接を設定、

その日の内に即決で決定なんて事も、

数多くありましたが、、、


最近の不況では

正社員となると、企業側、応募者側とも、

双方慎重ですので、

結構時間がかかりますね。






会社の社員の中には、タイプを分けると、

二種類になるかも知れない。

A:既存の組織の運営・管理の上手なタイプ。

そしてもう一つは、

B:運営・管理はイマイチだが、何か新しいものを、

生み出す好奇心とバイタリティがあるタイプ。


Aタイプは、エリート系と評価され、組織内でのし上がって行く。

しかし、失敗・減点は上手く避けようとするので、

一か八かみたいな、開発や冒険は決してしない。

そして既存の商品・ネットワークが世間に通用する間は、

彼らの「我が世」だが、

手持ちの商品・製品が売れなくなると、組織は衰退の一途となる。

はしっこいのは、どうもやばくなってきたなと感じると、

はやばやと転職してるだろうけど。

会社と言わず組織というのは、なぜか、Aタイプを重用し高給を与える。

企業の寿命30年の時代なら良かったんだろうが、

製品寿命が短く、常に新しい画期的商品を必要とされる現代にあって、

このAタイプ優遇でいいのでしょうか?


Bタイプはダサイかもしれない、同僚との折り合いも下手かもしれない。

でも、もし新しい事にチャレンジする気概や度胸があるなら、

Bタイプも活用するのが、これからの企業運営には大事ではないかと

思うんですが。


なにせ、Appleやサムスンの興隆を思うにつけ、

日本の家電の凋落には、残念な思いがあります。

方や、新しい製品を次々と出してくる。

円高もあるでしょう。

でも「生み出す製品」で負けているようです。


数年前だったか、日経BPのレポートかなにかで、読んだ記事が、

忘れられません。(もうその時現在の状況を示唆されていましたね)

パナソニックがまだ好調だった頃、中国で駆け出しのハイアール社から、

「P社はとろい、王様気分だから~」と既に指摘されていました。

世界のパナソニック、、、社員に組織にそんな気分があったのかも知れません。

「車の運転の上手いタイプ」だけを重用するのは、

もう、やばくないですか?