「卵巣がんの標準治療」〜オプション治療②「減量」 | 卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

2006年秋「悪性卵巣腫瘍の疑い」と告げられ、治療→再発転移を幾度も繰り返す。
◆受けた治療:手術4回・化学療法5ライン・放射線1回・がんカテーテル治療15回
◆現在: リムパーザ錠服用中
♫ 卵巣がんと長~くお付き合いしている、現役患者です。



では続きから進めていきます。

皆様も十分にご理解されていると思いますので、関心があるトコロだけ読んで下さい

 くどいですが、薬の減量のトコロは真面目読むと…クラクラしてきます。

結論は「一定の法則従って減量すれば、最小の副作用で効果を得られる」これだけデス。

ご了承の上、こちらにお入り下さい

               

以下に「卵巣がん治療」の化学療法の分類が書かれています。

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はい、殆どの方が初回化学療法は下矢印をされたと思います。
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卵巣がんは他のがんに比べて

比較的に化学療法が効きやすいのが特徴です。

ですが、TC療法(の特にTタキソール)にはかなりの割合で末梢神経の麻痺が起こります。


その様な場合は、オプションとして薬剤の変更が行われます。

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上に書かれているのが、最も一般的に変更される治療法ですね。

「D= ドタキセル」に変更しても、治療成績は「T= タキソール」とほぼ同じと言われています。

右矢印痺れ等は激減しますが、骨髄抑制は強く現れる傾向になります。

私自身の経験でも、「D」に変更して治療成績が変わったとは全く感じません。

あ、あくまでも「私の場合」デス

私は痺れがとっても強く出て、左半身の感覚が鈍くなりました。
足が思い通りに前に出せなかった状態が、治療後も半年以上続いていたのです。

この理由で、再発時にはタキソールは使えませんでした

うっかり続けると、生涯脚を引きずるようになるかも…ですのでね。

骨髄抑制が強く出ていたコトも分かっていましたが、天秤にかけると「痺れ」が重かったのです。

薬剤変更をしても、副作用が…危険レベル…と予想される場合は

薬の減量が行われるコトもあります。

パーはい、私は2ライン目からズッと減量治療です。

この方法は下矢印
{8839D255-C390-4515-8BCC-630FE6B49591}以下の内容は正直に申しまして必要なのかどうか悩みました。

ただ、薬剤の減量も「効果が出てこそ価値があります」

ここで必要なのはさじ加減。

プラチナ製剤は数多く使われてきた為に、データもたくさんありますからネ。

理解しようと思うと、頭痛がするかと思いますので

ヘェ〜…くらいに読んでください。

      

 カルボプラチン欄、単位がないですね 

[AUC]って  ‥全然理解する必要はありませんので、スルーしても大丈夫デス。

この表が何を意味するのか、気になる方だけ読んで下さい。

AUCとは「利用された総薬物量」を示します。

AUC(Area Under the blood concentration-time Curve)は、血中濃度の曲線の積分値(面積)のことです。
AUCとは
 【AUC】は”どのくらいの濃度で、どのくらいの時間、薬が体内で作用を発揮したのか?”を示しています。



「薬は効果も副作用も個人差が大きい」と皆様もよくご存知ですね。
コレを言い換えると「薬物を体外に排泄する能力は、一人一人違うから起きる」となります。

薬は主に肝臓や腎臓で代謝されて体外に排泄されますが、薬剤ごとに特徴があります。

カルボプラチンは、シスプラチンの腎毒性を軽減する為に開発されました。

〈シスプラチン〉
未変化体(30%)および代謝産物は尿に排泄される.
胆汁中の排泄は10%以下である. 

〈カルボプラチン〉
尿中に未変化体(60%)の代謝物質として排泄される.腎からの排泄が主要な代謝経路である 

以上の比較から見ても

カルボプラチンの方が、体内に留まる時間が短い
 右矢印腎毒性が低くなる

とわかります。

抗がん剤の投与量は一般的には〈体表面積〉から算出しています。


が、カルボプラチンの投与量の算出は特徴的です。

理由⑴、
骨髄抑制(特に血小板減少) 右矢印AUC と相関している

理由⑵、
AUC 右矢印腎機能と相関しているので、血液検査での腎機能を表す数値を入れれば計算できる

以上の理由と考えて下さい。

腎機能を指標とした投与量の算出が出来るという事は

「効果は最大で・副作用は最小の」投与量を決められる、効率良い方法なんですヨOK

       《カルボプラチンの通常投与量》

 単剤投与する場合は 【5 ~ 7 】が,

併用で投与する場合は 【4 ~ 6 】が多く使われる. 


 注意すwる副作用は骨髄抑制,特に血小板減少である.


腎機能低下患者では骨髄抑制、聴器障害、腎障害の発現に特に注意し、用量・投与間隔に留意するなど慎重投与が必要になる
 
とテキストにも書かれています。

実際の話ですが、数字で書かれていたっても、カルボプラチンは注射液を量りとって点滴できる様に無菌室で調製します。

オーダーが「6」ときたならば、薬剤師さんは患者さんの血液検査結果や身長体重…を「〇〇式」と呼ばれる公式の様なものに入れて計算するんです右下矢印

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今はありがた〜いアプリに、チョイチョイと必要な数字を入力すると目っという間に答えが出てきます

学生さんだけです。試験では自分で計算しているのはネ。

私の時代は…立派な計算機必携でしたね

とってもメンドウなお話になりますので、取り敢えず『枡』でも『計量カップ』でも良いですので

「一杯分の中に決められた薬の量が入っている容器」

その容器4杯分・5杯分・6杯分を点滴する‼️

とイメージして頂ければ充分です。

そのくらいにプラチナ製剤は、腎臓に負担をかける薬である事を知ってください。

イメージし易いモノとしては「お酒」があります。

お酒=アルコールは肝臓で幾つかの酵素によって分解され、最終的に「水と二酸化炭素」に分解されて体外に排泄され酔いがさめます。

ですが、同じ量のお酒を飲んでも酔い方は様々ですよね。

いくら飲んでも平気な人ピンクハート
少しだけ飲んでも心臓バクバクする人うずまき
w
→ 気持ち悪くなる「アセトアルデヒド」を素早く分解する酵素(ALDH2)を、持っているかどうかで決まります。

面白いことに「ALDH2欠損率(欠損者の割合)」は人種・民族で大きく異なります。

白人やアフリカ黒人、インド人、アラブ人などは0%に対し、日本人は40~44%で、その他韓国人(25%)、漢族(50%)、モンゴル人(30%)、ベトナム人(57%)、タイ人(18%)など東部アジア系民族は50%前後を占めています。


…ちょっと別な話…
この人種間に出る分解酵素の違いは、抗癌剤の副作用の出方にも大きく関係します。

ですから「海外では標準療法になっているのに!日本は遅れている!」との批判には、少し??と思っているのがざき個人の考えです。

なんでも良いから、効くなら試したい!!

この気持ちも十分にわかります。が、本当に自分に効果があるのか...

効果が出なかった、では済まされない問題にもなり得ます。

その辺りは「ご自身の考え方+医師の考え方」で双方納得して治療する事が理想的ですね。

右矢印右矢印私など個人的な考えと自分の身体の声を聞いて“ ううっもやもや”と動きにくい頭の中でシュミレーションをいく通りも想定していくと…

「センセー、」と突然「口が勝手に、Dr.に話している」…なんてコトもあったりします。

話しながら、心の中で『オイオイ、いいの〜それでっ!』って焦ったコトも本当にあるんですよ

何事も計画通りの様ですが、最後は大雑把に行動する性格のざきさんデス

ここまで来ると[持って生まれた個性]と、諦めています。とほほ

とまあ、よく分からない所でオチが来てしまいましたが。

段階的に減量をする場合、慎重にする方法が確立されていますので是非《一つの選択肢》に加えてくださいね。



では次回は、アレルギーについてです。

実家から、お届けする予定です。但しラフ様のご機嫌次第です爆笑

では

ps: めっきり秋らしくなりました。自宅から少し離れた田圃付近では、懐かしい光景も見られます。

銀行の帰りに、タップリ道草食ってきました
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…明日、検診日でした

ラフのお家に行くのは、その帰りでめいんは病院だったコト、いまおもいだしました❗️

早く起きなければ

今、辛い行動に「午前中人並みに起きるコト」が一番を占めています

頑張りますチョキ