TC療法を5ライン受けて《パクリタキセルの副作用》 | 卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

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2006年秋「悪性卵巣腫瘍の疑い」と告げられ、治療→再発転移を幾度も繰り返す。
◆受けた治療:手術4回・化学療法5ライン・放射線1回・がんカテーテル治療15回
◆現在: リムパーザ錠服用中
♫ 卵巣がんと長~くお付き合いしている、現役患者です。

《パクリタキセル》=お薬の【一般名=成分名】と呼ばれていて

世界共通の名前と決まってマス

販売されているお薬の名前は【商品名】と呼ばれ、発売会社によって異なっていて誤解され易いですね。

実はこの商品名が似ている事により、薬を間違えてしまった事件が実際にありました。

タキソールとタキソテールもその一つです。

平成20年12月に厚生省から発令された「注意喚起書」の上位に名前がありました

→ 当時の文書を憶えているワタシってナニびっくり


タキソールの一般名はパクリタキセル

タキソテールの一般名はドタキセル水和物

別のモノですので、当然投与量も違いますよ。


       〈タキソテール〉
タキソールと作用の仕方は同じですが効果や溶解性の改良がされています

二つの違いは後ほどまた…番外編で(たぶん)


とにかく、どちらも

細胞分裂の際に【微小管を安定】させて、がん細胞をやっつけてくれます


特有の副作用は痺れ筋肉痛・関節痛です。



骨髄抑制 に注意が必要です

重篤な過敏反応(アレルギーや血圧異常)が、投与後に起こる事があります

筋肉痛や関節痛が起こることが、高頻度であります。

末梢神経障害(痺れなど)が高頻度で現れます。

脱毛が殆どの人(92%)に起こります

吐き気・下痢・便秘など消化器症状

めまい・味覚障害・不安不眠などの神経障害も起こることがあります

爪の変色・皮膚そう痒・蕁麻疹など

耳痛・目の痛み・視力低下など


デモ…こう書いていくと、正直キリがないのです

添付文書の一部には以下のように書かれていますので、ご紹介しちゃいます

経験者の皆様、コレだけでも相当数の症状に心当たりがありますよね~

過敏症、発疹、発赤、下痢、食欲不振、口内炎、便秘、消化不良、鼓腸放屁、胃炎、腹部膨満感、直腸疼痛、嚥下障害、歯肉炎、直腸障害、口唇炎、舌苔、排尿困難、血尿、尿失禁、尿閉、出血性膀胱炎、脱毛、斑状丘疹性皮疹、皮膚強皮症様変化、皮膚そう痒、皮膚疾患、爪障害、皮膚潰瘍、蕁麻疹、皮膚炎、皮膚色素沈着、皮膚乾燥、表皮剥離、皮膚腫脹、爪変色、眩暈、不眠、不安、欝病、傾眠、思考異常、振戦、失神、激越、神経学的疾患、痙攣、運動失調、健忘症、緊張低下、意識障害、寡動、言語障害、緊張亢進、精神症状、譫妄、眼振、不随意運動、嗄声、気分変動、暗点、黄斑浮腫、味覚倒錯、味覚喪失、視力異常、眼疾患、結膜炎、耳痛、眼痛、霧視、流涙増加、眼精疲労、飛蚊症、眼乾燥、角膜炎、舌異常感、結膜出血、光視症、呼吸困難、低酸素症、咳増加、喀痰増加、咽頭不快感、無力症、腹痛、倦怠感、頭痛、浮腫、疼痛、インフルエンザ様症候群、腹部腫脹、寒気、体重増加、体重減少、関節痛、筋肉痛、筋力低下、骨痛、背部痛、頚部痛、腰痛、血栓症、発熱、潮紅、胸痛、出血、注射部反応、末梢性浮腫、総蛋白減少、アルブミン減少、骨盤痛、発汗、吃逆、口渇、不正出血、無月経、注射部痛、酩酊感、高血糖、低血糖、脱水…

以上の様に、個人差が大きく出る薬とご理解下さい


更に、攻め方は違いますがプラチナ系の抗がん剤と併用すると

「活発に分裂をしている細胞の増殖を停めて、がん細胞を封じ込める」

と同じ様な類の薬に入りますので、副作用も似たような現象が起き易く

結果主に骨髄抑制と末梢神経障害が増強され、投与後には注意が必要となるのですガーン

右矢印 どの位のレベルかと言うと

「生命に関わるくらいの危険性」です!

ですが現在までに、非常ーーーに多くの方々が使用されましたおねがい

治療するDr.の臨床経験も豊富ですので

“危ない患者”は初回で発見され易くなっています

私ざきも危ない患者の一員でございます

ので、標準の患者様より低用量かつ少ない回数で治療を受けてきた訳なので~~す


ホント『副作用で死ぬかも…』と感じましたショボーン

ドンッ骨髄抑制も強烈/ メラメラ末梢神経障害も強烈

と、主治医にマークされました足あと

1ライン目4クール終了後には「立って歩き出すまで」に時間がかかり

左脚は無感覚になっていました雨

末梢神経障害が酷いので2ライン目はドタキセルに変更したのですが

白血球が投与後5日目から下がり出して、大変な目にも合いました。


何と言っても「白血球数 *」の結果が出たヒトです目

*は“測定不能 ”を現しマス。つまり「無い

これには見たDr.の方が、青くなってましたね

ノイトロジン注を5日連続投与し一旦回復しましたが、1週間ごにまたダウン

3日連続で再投与しました

白血球は戻りましたが、血小板は下がり続けたので主治医から呼び出され

ムキー「困りました。このままだと、続行が難しくなる可能性があります」

と怒られ、ギリギリ8週間目に滑り込みセーフビックリマーク

も、体験しました~~

「ナゼにそんなに怖いオーラなのよっ
アタシが悪いわけじゃなかろうにサっ

と、当時は状況把握が理解出来ませんでしたがねぇ

今にしてみれば『ゾッ』としてマス


ある意味知れば知るほど、ヤル気が失せるかもしれませんね、副作用

ここでどうしてこんなに多くの事が起こるのよっ!!

と誰かを責めたくなるのが人情デス。

はい。お答えします

それは微小管に作用するからですびっくり

前回働き“ 細胞分裂時の微小管の働き ”を見ましたが、他にもありました。

     〈微小管〉とは
細胞骨格”(細胞の形を支える柱?)等に使われたり
“タンパク質などを移動させるためのレール”として使われたり
“細胞分裂時”に現れたり

この上の二つに関係します。

詳しくは、下記のwebサイトから「抗がん剤治療と末梢神経障害」に入ってご覧ください。
★★  

他にも参考になる内容があるオススメ度の高いサイトです。


と、あとはこちらのWebにお願いして退場致します

p.s
しつこくて申し訳ございませんが…
「TC療法の副作用のまとめ」も後ほどUP致します。

宜しくお願いします