プラチナ製剤・特に「シスプラチン」は、古くから抗がん剤の主流として使われてきました。
よく抗がん剤を否定する方たちが使う「殺人兵器」のように書かれている副作用
ひどい吐き気・食欲不振・全身倦怠感…があったのは事実です。
実は私個人的にも 抗がん剤=洗面器が離せない とのイメージがありました
![y’s](https://emoji.ameba.jp/img/user/ha/harukinman/2502096.gif)
白金(プラチナ)原子を持っていることから、抗がん剤の中では「白金(プラチナ)製剤」に区分されています。
一口で言うと
「がん細胞の2本のDNA鎖と結合することで、DNAの複製を阻害しがん細胞を死滅させる」薬です❓❓
はい、よく分からなくて当然です。
まずは、このお薬の生い立ちからご紹介します
![記号](https://emoji.ameba.jp/img/user/tk/tkr3-nana/4577444.gif)
1845年は…日本は幕末でしたねえ…
![驚き](https://emoji.ameba.jp/img/user/ta/tama-hako/1722893.gif)
チョット調べたら「アメリカ捕鯨船(マーケイター・クーパー船長)、浦賀に来航。日本人漂流民を送還する」事があったそうで
有名な《ジョン万次郎》が日本に帰ってきたのは、なんとこの6年後の1851年だそうです。
…どうでも良い情報すみません
化学名はシス-ジアンミンジクロロ白金(プラチナ)で、その頭文字をとってCDDPとも描かれています。
![本](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/koyuringo/2486070.gif)
《プラチナ電極の分解産物が大腸菌の増殖を抑制した》ことから、
がん細胞に対する研究が行われ、製剤化され1978年に世界で承認されました。
日本では1983年に承認され、今までも多くのがんに対して使われています。
白金製剤の仲間には、化合物の名前が「~プラチン」となっています。
・カルボプラチン
・シスプラチン
・オキサリプラチン
・ネダプラチン
…全く覚える必要はありませんヨ。仲間なので、似たような副作用が出るだけです。
ココで先回の復習です。
動画で細胞分裂は、染色体がコピーされて整列してから別れましたよね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160530/01/syokunin-zaki/21/be/j/t02200125_0800045513659111374.jpg?caw=800)
染色体は、一本のDNAが折りたたまれて包まれています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160530/01/syokunin-zaki/bc/49/p/t02200139_0800050713659111375.png?caw=800)
一つの細胞にこれだけのDNAが入っているくらい、私たちヒトのDNAは実に細いのです。
この二重らせんの太さは「約20Å(オングストローム)」だそうで
1細胞分のDNAの長さを集めてみると、およそ2メートルになると言われています。
単位の感覚が分かりませんので、以下に書きます(面倒な方、飛ばしてくださいネ)
※私たちが使っている「メートル法」で「1㎝=1」と考えますと
1mm(ミリメートル) → 10分の1㎝
1μm(マイクロメートル) → 1万分の1㎝
1nm(ナノメートル) → 1千万分の1㎝
1Å(オングストローム) → 1億分の 1㎝
とりあえず、一億倍すればDNAの太さは20㎝。細胞膜の厚みは60~80㎝。
ん?ん?このカンジで想像していくと → 赤血球は700~800m(メートル!!)
では、DNAの長さは20万Km
![ぼー](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/konepanco/129479.gif)
地球から月までの距離の半分を超えているそうです。
![ひと](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/nana5530/889184.gif)
一体どれだけの情報が書き込まれているのか
![おまめ](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yubukichi/69664.gif)
以上のように大変小さな世界の中ですが、がん細胞はブレーキの効かない機械のように
ドンドンどんどん、細胞分裂を繰り返しながら栄養補給のために「my血管」まで作り
成長していっているのが、私の中で起こっている現実なのです
![悔しい!](https://emoji.ameba.jp/img/user/ga/gannosukedannen/278503.gif)
ここで月光仮面のオジさんの登場です。
カルボプラチンの使い方を見せてもらいましょう。
基本的な働き方は「シスプラチン」と同じですので、以下の動画を参考にしてください
以上のように、複製が製造される過程で【プラチナ製剤】は
モンキーレンチのように
![レンチ](https://emoji.ameba.jp/img/user/bl/blue-mercedes/4314900.gif)
結果として細胞は壊れてしまうのです。
⇒専門的な言葉では「架橋反応をおこす」と言います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160526/23/syokunin-zaki/d9/79/j/t02200097_0529023413656434836.jpg?caw=800)
シスプラチンの副作用の特徴として腎不全と吐き気があり、
この副作用の軽減のために開発された薬が「カルボプラチン」です。
現在ではカルボプラチンは他の抗がん剤と併用して使われており、
単剤で使う場合には「シスプラチン」が選択されます。
→現在は腎毒性の改善・制吐剤の発展によって、副作用も軽減されていますので
![❤](https://emoji.ameba.jp/img/user/ha/hamster-qoo/3298467.gif)
副作用としては
![○](https://emoji.ameba.jp/img/user/bo/bonicha-prty/221915.gif)
![○](https://emoji.ameba.jp/img/user/bo/bonicha-prty/221915.gif)
![○](https://emoji.ameba.jp/img/user/bo/bonicha-prty/221915.gif)
![○](https://emoji.ameba.jp/img/user/bo/bonicha-prty/221915.gif)
えー、ここで実際に私個人のナマの体験を見てください。
全く美しくなく、むしろナマモノが苦手な方はスルーしてくださいネ。
以下は昨年2月8日にした火傷が、やっと治りかけて包帯が取れた21日の写真です。
この足首…
私の代わりに鍋焼きうどんを食べました![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160530/03/syokunin-zaki/a2/1d/j/t01120160_0112016013659142866.jpg?caw=800)
寒い日でしたが、お風呂場で流れる水道水で冷やすこと20分…
幸い水疱が破けることはありませんでした。
※火傷をしたら「まず冷たい流水で冷やす!!」のが一番の応急処置です。
薬は「何も塗らないで」病院に行きましょう!!
TC療法1クール目に入る前の、検査も兼ねた入院中に撮影しました。
抗がん剤できっと崩れるだろうなぁ、と想定していたので
‘何日目か??‘を確かめたかったのです
→痛い思いがとっても悔しいかったので、ナニカしたかったヘンな人…
はい。点滴後翌日から「火傷のヒリヒリ感」がうっすらと出てきマシタ。
実家に戻って【痛い期間】に突入した2日後の夜には、カサブタはどんどんなくなり
元のナマナマシイ傷跡に体液まで滲み出てきました。
キズ○○ーパッドの特大サイズを買ってきてもらって、自分で様子を見ていました。
でも全然治る気配が見えません。2週間の間に何回張り替えたか…。
大姉と毎日眺めて「目で見る化学療法の効果」と笑いながら
ひたすら忍耐の日々を送った、悲しい記憶になっておりマス。
この様に傷を治そうとして、活発に分裂していた皮膚細胞は
見事に「この抗がん剤によって破壊された」ことが証明されたとも言えるでしょう。
この様な副作用は、プラチナ製剤だけに起こるわけではありません。
タキソールを含む「タキサン系」の抗がん剤でも似たような副作用が見られます。
では次回はタキソールについてご紹介します![ねこの手](https://emoji.ameba.jp/img/user/1m/1mikansei20-s/4320136.gif)
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160530/03/syokunin-zaki/a2/1d/j/t01120160_0112016013659142866.jpg?caw=800)
寒い日でしたが、お風呂場で流れる水道水で冷やすこと20分…
幸い水疱が破けることはありませんでした。
※火傷をしたら「まず冷たい流水で冷やす!!」のが一番の応急処置です。
薬は「何も塗らないで」病院に行きましょう!!
TC療法1クール目に入る前の、検査も兼ねた入院中に撮影しました。
抗がん剤できっと崩れるだろうなぁ、と想定していたので
‘何日目か??‘を確かめたかったのです
→痛い思いがとっても悔しいかったので、ナニカしたかったヘンな人…
はい。点滴後翌日から「火傷のヒリヒリ感」がうっすらと出てきマシタ。
実家に戻って【痛い期間】に突入した2日後の夜には、カサブタはどんどんなくなり
元のナマナマシイ傷跡に体液まで滲み出てきました。
キズ○○ーパッドの特大サイズを買ってきてもらって、自分で様子を見ていました。
でも全然治る気配が見えません。2週間の間に何回張り替えたか…。
大姉と毎日眺めて「目で見る化学療法の効果」と笑いながら
ひたすら忍耐の日々を送った、悲しい記憶になっておりマス。
この様に傷を治そうとして、活発に分裂していた皮膚細胞は
見事に「この抗がん剤によって破壊された」ことが証明されたとも言えるでしょう。
この様な副作用は、プラチナ製剤だけに起こるわけではありません。
タキソールを含む「タキサン系」の抗がん剤でも似たような副作用が見られます。
では次回はタキソールについてご紹介します
![ねこの手](https://emoji.ameba.jp/img/user/1m/1mikansei20-s/4320136.gif)