先回は下図の上の四角の部分だけの説明だけで終わってしまいました。
ではもう一度図を見ながら下に進んでまいります。
━─━─━─━─━─ ~ 其の3 ~ ━─━─━─━─━─
→「基本術式+staging laparotomy(開腹ステージング)ならびにprimary debulking surger(腹腔内の播種病巣の切除)y」①
→「ステージングが不十分な手術が行われた場合」②
→「原発腫瘍の摘出が困難なたは試験開腹術」③
以上に分類されると、先回書かせていただきました。
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② →「staging laparotomy(開腹ステージング)が不十分な手術が行われた場合」
これは、読んで字の如く、①の3つの内容を全部行えなかった場合です。
「両側付属器摘出術+子宮全摘出術+大網切除術に加え,腹腔細胞診+腹腔内各所の生検+骨盤・傍大動脈リンパ節郭清(生検)+腹腔内各所の播種病巣の切除」
を目標として手術はしますが、なにぶん開腹しないとわかならいのが‘がんの特性‘です。
でも、開腹してみて‘悪いところ、全部切ってしまえばいい‘というものではありません。
スムーズな術後化学療法の開始が予後改善に繋がるために,術後に performance status=パフォーマンスーステータス(PS);全身状態の指標 を低下させないことが重要でありるので、
通常1~2カ 所の切除に留めることが推奨されています。
言いかえれば、ある程度腫瘍が残っていたとしても「化学療法で充分に効果が期待できる」のです。
私の場合、まさにこのケースに当てはまっておりましたので、リンパ廓清は行われませんでした。
そして、術後2週間ほど経ってまだ身体が弱っている状態でしたが、=「がんの方も弱っている状態」ですので、化学療法でドカンと叩いたわけです。
このように、staging laparotomy(開腹ステージング)のみの場合 ; Ⅱ~Ⅴ期 は
→ optimal=最善な 方法は化学療法をしっかり受ける
→ suboptimal=次善の 方法は個別の状況で治療方針を決める
という方向が示されています。
③ 「原発腫瘍の摘出が困難なたは試験開腹術」
これこそ読んで字の如く…です。
→ 少しでも腫瘍を小さくするために化学療法を行い
PR;部分奏功 または SD;安定 になったなら、
→ 「interval debulking surgery=初回化学療法中に可及的に最大限の腫瘍減量を行う手術」を行うことが推奨されています
あとの内容に関しては、説明は不要かと思われます。
個々の患者さんとご家族と担当の医師とのお話で「納得できる結論」を出していただけるようお祈りいたします。
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次回から化学療法についてに入っていきますが、その前に最近話題になっている「抗がん剤は効かない ~ 近藤理論」について…
私はまだこの本は読んでいませんので、詳細は正直解りませんが…
近藤医師が主張している「がんもどき理論」や「がん放置療法」が多くの人に影響を与えている現実を見ると、
いかに『がんの正確な情報・判断材料』が患者側に少ないかを痛感します。
"私だって正直‘化学療法は嫌です‘ できるものなら‘避けたいです‘
でも「この治療を受けることによって1年寿命が延びるとしたら、絶対に受けます
苦しいことも知っています。痛いことも経験済みです。
運悪く副作用にて、命を落とす可能性も充分に理解しています。
それでも私は、化学療法が最善も治療だと考えています。
★ 化学療法受けたら倒れて死ぬかもしれない ★ と本気で思っている私が言うのですから
結構な本気度と受け止めて頂ければ幸いです。
次の化学療法治療については‘なるべく丁寧に‘と頑張りたいと思います。
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本日のオマケは、娘の最後のバカンス地「タンザニアのサファリ」で撮った写真をご紹介させて頂きます。
…ウチのあほ娘は、あまりの大自然の素晴らしさに心を奪われ、以下のようなラインでのやり取りがありました。(そのまま書き写しました。スタンプがないので純度95%です)
「えっと、実は私以外のみんなは今タンザニアの別な場所にいるのね。んで、今からだったら航空券の日にち変えられないかなーと思って…」
と、わざわざネットにつながる都市まで出て来て連絡して来ました。
「こっちにいたいとは?タンザニアかい」
「そうそう!」
「 何するんの? タンザニアで就活かい?」
「いや、友だちとゆっくり遊ぶ。サファリ会社もありだなー(笑)」
「 おーいおい。おまえな~! 一生タンザニアで暮らせ!!」
「あはは。サファリでヒョウみれたよ!!」
かなり怒りを込めて
「 ヒョウ…ね。 こっちはヒョウ降ったけどね。飛行機のキャンセル料はないんでしょうね。そんなに、いいトコロなんだ。本気で就職したら?‥ 母の言葉のウラを読み取れよ」
とすると暫くしてから
「あ、変更はお金がかかるからとりあえず帰ります」
「 よし。 いつまでもアフリカで遊んでる場合じゃあないからね!」
さすがに地球の反対側にいても、母の怒りはキャッチできるようです。
泣く泣く地上の楽園を旅立って、文明とストレスのある社会に戻ってまいりました。
この1年間殆どを「LINEとスカイプ」で無料連絡で取り合いました。
便利な世の中になったものです。ネット社会…コワいわ~、とも思います。
では、楽園の写真をお楽しみください。
最後のヒョウが、私を怒らせた記念すべき写真です。
今のカメラの性能の凄さを感じました(笑)
良かったらクリックして見てください。キリンさんの首に止まっている、小鳥さんも見れますよ。
では、これにて失礼いたします。