中国の驚がく的な食料の輸入量 | NPO法人生涯青春の会

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もう、20年近くなるが、レスター・R・ブラウンリポート

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBR%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3

を読んできた。一番印象に強いのは、1995年に発効された「だれが中国を養うのか? 迫りくる食糧危機の時代」(日本版 今村奈良臣 ダイヤモンド社 )であった。

 

この本が発行された当時の中国は、まだ多くに食料輸入をしていなかった。しかし、レスター・R・ブラウン氏は、水不足が原因で大量な食糧不足が起こると予見したのである。20年前の中国政府は、このリポートに猛反発したのであるが、5年余り経過してから、レスター・R・ブラウン氏の指摘を認めざるを得なくなった。

 

今日の日経新聞で穀物の輸入国・輸出国の特集が掲載されていた。

この要点を引用します。

輸出      輸入

米国      1694トン   860万トン

ブラジル     6450万トン  1860万トン

EU       2808万トン  2580万トン

オーストラリア  1955万トン   12万トン

ロシア      1855万トン   165万トン

中国        133万トン  8450万トン

アフリカ      433万トン  5714万トン

東南アジア     104万トン  3018万トン

日本        133万トン  2436万トン

  

中国は、世界の穀物輸出総量の35%~40%を一国で輸入している。この輸入が出来なかったら、深刻な食糧不足に見舞われているのだ。20年前、レスター・R・ブラウン氏が予測した通りになっている。中国は、人工衛星・空母より、米・小麦・トウモロコシに増産に努力すべきだ。しかし、これは出来ない状態に追い込まれているのだろう。

 

1年ほど前、中国は日本を念頭に置いて、軍隊に対し「戦争の準備をせよ」という指令を出してことがある。穀物を8450万トンも輸入する国が、戦争など出来るはずがないのである。