パラリンピックもう閉幕 | NPO法人生涯青春の会

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2004929日 記述

 

 パラリンピックでさまざまなドラマを、ここに書けると期待していたが出来なかった。理由は日本人選手の活躍に関する報道が余りにも少ないことであった。もっと、熱き魂が燃えている選手個々人のドラマを報道してほしかった。報道機関がパラリンピックをこれほど軽く扱うとは思ってもいなかった。スポニチの目次を毎日50項目余り見る習慣があるが、パラリンピックに関する報道は記憶にないほどである。
 
 スポーツ誌でこの扱いであるから、全国紙の扱いもここで云々するまでもない。たまたま、全国紙で長々として記事があるかと思えば、「過去の大会と同じ選手が同じように大量のメダルを獲得するようでは、世代交代が促されず、大会の魅力そのものも半減する」と国家的見地での論評で、人の心を動かすようなリポートに1回も遭遇しなかった。癒しの森で批判的なことを書くことは適切でないが、報道機関はパラリンピックに活躍した「人」のドラマをもっと報道すべきだ。
 
 アテネ・パラリンピックは9月28日、五輪スタジアムで閉会式を行い、史上最多の136カ国から3969選手が参加し12日間にわたった熱戦に幕を下ろした。金7、銅1を手にした競泳の成田真由美(神奈川)が今大会の全出場選手中、最多メダル獲得選手となった。この成田真由美選手を日本の社会は、「同じ選手が同じように大量のメダルを獲得するようでは、魅力そのものも半減する」程度の顕彰しかしないのだろうか。
   
 ・称えない 日本文化の 悪弊が 如実に浮かぶ パラリンピック