被災地の復興工事が順調に進まない | NPO法人生涯青春の会

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ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。

東北の復旧・復興工事で入札不調が続発-技術者不足背景に
http://e-kensin.net/news/article/6959.html
記者座談会・被災地の入札不調は技術者不足が要因
http://kensetsunewspicup.blog.fc2.com/blog-entry-317.html

2週間ほど前、知り合いのコンサルタントから、土木の施工管理者を探して欲しいとの依頼を受ける。福島の公共事業の施工管理者の不足が深刻になっているのである。一昨日のテレビでもこの問題が大きく報道されていた。管理者不足の他、需要と供給という経済のメカニズムを無視した役所の設計単価にも原因があるように思う。

資料の通り役所の発注工事3回に1回は不調(仕事を受ける人がいない)になっている。テレビの報道では入札2000万円の工事に2300万円掛かるなどの報道があった。その理由の一つが需要と供給というメカニズムを決まる人件費である。もっと深刻なのは技能者不足だ。すでにがれき処理では1日当たり3万円を提示している処もあるようだ。

これに対して設計単価が安いので、県外の業者が飛びつくと赤字になってしまう。被災地では復興期間を10年間とし、総額で約23兆円の復旧・復興事業が進められる。当初5年間は「集中復興期間」として19兆円が投入される。放射能汚染で人が集まりにくい問題もあり、果たして工事が順調に進むか疑問である。