産経新聞 9月13日(月)11時36分配信
外国為替市場で、14日に行われる民主党代表選をめぐり、剛腕の小沢一郎前幹事長が勝てば、「市場介入も含め、強力な円高阻止策がとられ、円安になる」(大手銀為替ディーラー)との見方が出ている。
週明け13日の東京外為市場の円相場は、午前10時現在、前週末比31銭円安ドル高の1ドル=84円23~25銭で取引された。ユーロも77銭円安ユーロ高の1ユーロ=107円68~71銭と、円高が一服している。
米国景気への楽観的な見方が広がり、ドルを買い戻す動きが広がっていることに加え、市場では政府・日銀による市場介入への警戒感が強まっている。
これまで、菅直人首相が円高に対し、「断固たる措置をとる」などと口先介入を示唆しても、市場は実現に懐疑的で、逆に円高が進行する場面もあったほど。
しかし、先週末10日の代表選討論会で、小沢前幹事長が「介入の腹を決めてかかる必要がある」と、菅首相の弱腰を批判。この“挑発”に首相は、「(米欧に働きかけを)いろいろとやっている」と、具体的に調整していることを明かすという異例の展開に。これを受け、ニューヨーク外為市場では、円売りドル安が進んだ。
市場では、「小沢氏なら単独介入に躊躇せず、日銀にも一段の金融緩和をやらせる可能性が高い」(エコノミスト)とする“小沢氏支持派”が多いようだ。
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