17、認知症:86歳転落死 暴行の長男逮捕 大阪・寝屋川 | NPO法人生涯青春の会

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                毎日新聞 2010年8月26日

 25日午後8時ごろ、大阪府寝屋川市明徳1のUR都市機構寝屋川団地(5階建て)3階の看護助手、景由(かげゆ)弘徳容疑者(56)から、「母親が3階の自宅窓から転落した」と119番通報があった。母親の綾子さん(86)が地面で血を流して倒れており、搬送先の病院で出血性ショックによる死亡が確認された。景由容疑者が「母親を殴った」と話したため、府警寝屋川署は景由容疑者を傷害の疑いで逮捕した。同署は綾子さんの転落についても景由容疑者が関与した可能性があるとみて追及する。

 逮捕容疑は25日午前7時ごろと午後7時ごろ、食事を介助していた綾子さんがなかなか食べないのに立腹、「はよ食べろ、こんなことばっかりでは一緒に住まわれへんぞ」とののしり、綾子さんの右顔面を殴るなどしてけがをさせた、としている。

 同署によると、景由容疑者は綾子さんと妻(25)、息子(2)の4人暮らし。綾子さんは約1年前から認知症を患い、長男の景由容疑者が介護。「これまでも日常的に暴力を振るった」と話しているという。

 一方、綾子さんが転落したとされる窓は、高さ約110センチの柵が外側に付いており、誤って転落したとは考えにくい。同署は、綾子さんが窓から落とされた可能性が高いとみて、景由容疑者の関与を慎重に調べる。【土本匡孝、向畑泰司】
毎日新聞 2010年8月26日 11時33分