毎日新聞 2010年7月3日
欧州連合(EU)統計局が2日発表したユーロ圏16カ国の5月の失業率(季節調整済み、速報値)は、前月と同じ10.0%だった。約12年ぶりの高水準となっており、各国政府が財政再建に動く中、雇用不安の拡大が景気を下振れさせる懸念が高まっている。EU全体(27カ国)の失業率も前月と変わらず9.6%だった。ユーロ圏16カ国の5月の失業率の内訳を見ると、特に若年層の雇用状況が深刻で、スペインでは25歳以下の失業率が40.5%に達している。国別の失業率は、ラトビアの20%(第1四半期)が最高で、スペインの19.9%がこれに次いだ。【ロンドン】
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