2010年1月21日 日経
中国の国内総生産(GDP)は2010年にも日本を上回り、世界第2の経済大国になる可能性が高まっている。21日に明らかになった中国の09年の名目GDPを同年の平均為替レートでドル換算すると4兆9090億ドル(約459兆5000億円)で、国際通貨基金(IMF)の予想を基に内閣府が試算した日本の09年は5兆950億ドル。両者は急接近しており「日中逆転」の流れはほぼ決定的となりつつあるようだ。
IMFによると、1999年の中国のGDPは1兆830億ドルで当時の日本の4分の1の規模にすぎなかった。だが日本経済が低迷を続ける中、中国は年率10%前後の成長を続け、10年で一気に差が縮小。08年時点では、日本4兆9237億ドル、中国4兆4016億ドルだった。もっとも、中国の1人当たりGDPは日本の10分の1以下にとどまり、生活水準にはなお開きがある。(16:00)