2009年9月10日日経
厚生労働省は9日、新型インフルエンザの集団感染件数が9月6日までの1週間で2318件に上り、前週の約1.7倍に増えたと発表した。調査を始めた7月下旬以降、6週連続増加で、都市部で増加が目立った。同省は「夏休みが明けた学校などで集団感染が起きている」とみている。
都道府県別では東京が350件で最も多く、次いで大阪(316件)、千葉(170件)、北海道(111件)、神奈川(同)、福岡(102件)。前週比では千葉が8.5倍、神奈川が3.1倍、大阪が3.0倍など都市部で感染が拡大している。流行が先行した沖縄は55件で、8月23日までの1週間の107件をピークに減少している。
8日までの1週間で新たに入院した患者は108人で、8月18日までの1週間の168人から減少が続いている。同省は「当初は、軽症患者が念のため入院したケースもあったのではないか」とみている。入院患者のうち、ぜんそくなどの基礎疾患(持病)がある患者は45人で、急性脳炎の患者は4人増え計16人に達した。(00:20)