毎日新聞 2009年8月26日 地方版
新型インフルエンザの患者が急増するなかで新学期を迎えることから、県は25日、関係部局による対策会議を開き、学校現場などへの注意事項を確認した。学級閉鎖を検討する場合、児童・生徒の1割という患者数を目安と考え、県教委などを通じ現場に徹底させることを決めた。
保育園については、一斉に休園すると保護者の仕事に支障が出るため、患者だけに登園自粛を求めるようにする。
妊婦や透析患者など、重症になるおそれが高い人たちには、かかりつけ医を介した予防や早期受診を呼びかける。
また、9月26日から始まる新潟国体の予防・感染防止対策も重視し、出場選手の体調管理の徹底や、主治医の連絡先確認などを各都道府県に事前に要請する。競技会場に消毒液を置くなどし、観戦者にも注意を促す。
県は、最新の県内患者数を26日に公表するが、18日時点の293人から急増し、400人を超える見込みだという。【小川直樹】