http://www.enpitu.ne.jp/usr2/bin/day?id=22831&pg=20080601
米農務省は5月30日、2008年会計年度(07年10月~08年9月)の農産物輸出総額が前年度比32%増の1085億ドル(約11兆4400億円)と、過去最高になるとの予測を発表した。少々過去のデータを並べてみよう。
2000年 507億ドル 5兆5000億円・・・1ドル110円で表示
2005年 625億ドル 6兆8000億円
2007年 775億ドル 8兆5000億円
2008年 1085億ドル 11兆4400億円・・・1ドル105円で表示
日本の農業は衰退どころか壊滅しいていく危険がある。農業をここまで衰退させた責任は政治にある。終戦直後に出来た農地法・農振法でがんじがらめに規制してきた顛末なのである。農協は誰のためにあるのか。農協のために農家があるという時代があった。土地改良区は誰のためにあるのか。土地改良区の全国の借金の合計はいくらあるのかなどは全く社会に公表されていない。 農家は減反して米を作らなくとも、土地改良の負担金を払わなければならないのだ。道路に5兆円単位のお金を使うのであれは、農業用水路・基盤整備事業で残っている借金を税金で解消してやるべきである。日本の農業を壊滅から救う第一歩は、農家が払う土地改良区の負担金の解消である。ともかく、日本は米国の食糧戦略のなすがままに操られる属国になっている。
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米の農産物輸出総額が過去最高の見通し、穀物価格高騰で
2008年5月31日 読売新聞
【ワシントン=矢田俊彦】米農務省は30日、2008会計年度(07年10月~08年9月)の農産物輸出総額が前年度比32%増の1085億ドル(約11兆4400億円)と、過去最高になるとの予測を発表した。
最近の世界的な穀物価格の高騰を受けたもので、2月時点の予測(1010億ドル)から上方修正した。
輸入の総額は、前年度比12%増の785億ドルと予測し、差し引きの農産物貿易黒字額は、前年度の約2・5倍となる300億ドルに達する見通しだ。
輸出相手国別で、日本は18%増の114億ドルを見込み、カナダ、メキシコに次ぐ。
成長が著しい中国への輸出は49%増の105億ドルと、日本に迫る規模になる。シェーファー米農務長官は「農産物の輸出増加は、貿易全体の中で農業を有望分野に押し上げている」と指摘している。