転校初日から遅刻はチビッコ向けアニメの基本！！

　そんなわけで、いよいよスタートしました「スマイルプリキュア！」。

　アバンから全員が流星のごとく飛び回ってる絵に、「ついに板野さん、プリキュア本格参戦かっ？！」と一瞬本気に思ったわ（笑）。

　やや飛ばし気味かなーという向きもあるけど、主人公の家庭の事情や引っ越してきた理由などはあえて割愛、物語を動かすのに必要最小限の情報提示で、しかも視聴者の目をグッと惹きつける、面白いモノに仕上げている。
　昨今、出だしから謎だらけの急展開、１話見た限りじゃ何のこっちゃ分からんようなアニメがクレバーなんて思われる節があるけど、やはり対象年齢を考えても、視聴者がちゃんとついて来れるように配慮するってのは大事な事だよ。
　そういう意味じゃ、今回の１話は子供向けのアニメ作品としては満点に近い出来だったと評したいわ。

　また、ヘタレだけど困ってる人は見過ごせないという、主人公のキャラクターをうまく使って、無理なくエンカウント→変身→初めての戦闘まで持っていく手腕はさすが米村正二さん。他のメンバー含め、これから一年かけてどこまで掘り下げてくれるのか、今から非常に楽しみ。

　察するに、前作の失敗（あえてそう評する）を踏まえてか、今作は開き直りと言っていいぐらいのド直球＋今までのシリーズのよく言えば集大成、悪い言えばいいとこ取りって感じだね。
　上記した主人公を含む、メインキャラの性格付けや、員数もそうだけど、効率よく、且つ面白くストーリーを広げやすいように、過去シリーズの長所を、相当に分析して作られていると思う。
　
　あかねちんは、完全にえりか様ポジションのチョイうざムードメーカー役（笑）。あそこまで暴走するかどうかは別にして、同時に、メンバーの置かれてる状況やその心境を視聴者に伝える、フィルターとして機能するのではないかと。

　ピースさんは恒例のあざといポジション（ｴｰ）。マスコット的な緩衝材の役割はもちろんとして、こういう子がいかに頑張るかってのが、実は意外と重要だったりする。
　場合によっては、絶体絶命の際の「最後の一本のマッチ」になる可能性も。

　おっとりお姉さまタイプのビューティさんは、メンバーをまとめてるようで、実は一番引っ掻き回すようなカオスポジション…かな？使いどころを間違えると、途端につまらなくだけに、慎重な扱いをお願いしたいところ。

　で、個人的に今作のキーパーソンになると睨んでるのは、アネゴことキュアマーチ。過去シリーズにいそうで、なかなかいなかったタイプだけに、どう転ぶか非常に興味深い。
　どうやら、あかねちんと同じく体育会系のようなので、お互いへの対抗意識やライバル関係（？）なんかも絡めていけば、よりよいモノが作れるはず。
　家が子沢山らしいので「家事で忙しくてプリキュアなんかやってらんねぇ」なんて話しもありそう（笑）。そのまま家族の話に広げて行ったりね。

　とまあ、あくまで１話を観た限りの見解で、もしかしたら全然違うモノが出てくるかもしれんけど、とにかく、良い作品が出来そうなのは間違いない。
　これから一年、ガッツリ楽しませていただきますんで、そこんとこよろしく。

　あと、必殺技使う前の「気合だ！気合だ！」っての観て、「あげだま？」と思ったヤツ、一歩前に出て歯を食いしばれ。
　熱い抱擁とキッスをくれてやる（迷惑）。

　さて次回は、サニーさん変身回。勧誘ではプリキュアにはなれないとあれほど…！！！
　

　しかしハッピーさんの必殺技、ＯＰを観る限りスカーレットニードル的な技なんだと思ってたら、石破天鷲拳だった（笑）。
　使った後ものすごく疲れるって、どっかのメダルコンボみたいだ。そういえばパクトから串田アキラさんの声で「スキャニング・チャージ！！」って（聞こえません）。