筆者の所有するAndroid WearプラットフォームのスマートウォッチのほとんどがAndroid Wear 2.0にアップグレードできたのでこの機会に、試しにiPhone7を母艦にしてその機能を検証した

 

また、Android Wearのキラーアプリであると認識している強力な文字盤作成及びカスタマイズのアプリであるWatch MakerのiPhone版も使用可能になったのでこれも合わせて使ってみた

 

結果から云うと、Android Wear 2.0とiPhone版Watch Makerによって、Android WearのスマートウォッチはAndoridのスマートフォンとではなくiPhoneと連携しても全く遜色なく、様々な機能が使用でき、キラーアプリのWatch Makerもほぼ完璧に使用できることがわかった

 

これによって今まで、Androidスマホと連携して、AerlinkでiPhoneの通知を出すというようなめんどくさいことが全く必要なくなったし、そもそもAndroid Wear 2.0ではAndroidスマホと連携してもスマホ側からの操作がほぼ必要ない(というかできない)仕様になっていることが幸いしてiPhoneでの今までの制限をほぼ意識することがなく、使用できるようになった

 

今回行ったことは以下

 

1. スマートウォッチのOSをOTAでAndroid Wear 2.0にアップグレード (これが全部で1時間くらいはかかる)

2. iPhoneにAppStoreからAndroid Wearアプリをインストール

3. スマートウォッチ側で、設定から新しいスマートフォンと連携を選ぶ

4. iPhone側のAndroid Wearアプリで接続

5. iPhoneにAppStoreからWatch Makerをインストール

6. スマートウォッチで設定の接続からWifiネットワークに接続

7. スマートウォッチでGoogle Playを起動してWatch FaceのカテゴリーからWatch Makerを選んでインストール

自宅では自宅のWifiに、外ではiPhoneのテザリングを有効にしてそこに接続するとどこでもネットにつながる状態になり、嬉しい

8. iPhoneのWatch Makerアプリで文字盤を自作する

あるいはネット上に公開されている文字盤のファイルをインポートする

ネット上にあるものはそのままクリックしても開かないので、URLをコピーして、Watch Makerアプリの右上にあるアイコンをクリックするとURLを入れられるのでそこにペーストする

9. スマートウォッチ側で右か左にスワイプして、文字盤を選択する画面を表示し、そこにあるWatch Makerを選択

10. 同じ画面上のWatch Makerの丸の下にある設定マークを押す(あるいはWatch Makerに変更した文字盤上で長押しをする)とWatch Makerの文字盤選択画面になるので、その上にある2つのボタンの右側のクラウドのボタンを押す

11. Cloud Syncの画面になって数字が表示されるのでOKをタップ

12. iPhone上のWatch Makerで使用した文字盤を選んでSend Watchボタンを押すとCloudSyncの番号を入れる画面になるので、先ほど時計側で表示された番号を入力してSendボタンを押すと時計側に文字盤が送られる

 

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2017年7月7日 追記


なぜかこのページへのアクセス数がコンスタントに多いので、この記事を書いて以降に判明しているiPhoneでAndroid wearとWatch Makerを使用する上での問題点を追記しておく


1、まず、筆者にとって一番大きな問題は、iPhoneでは登録できるAndroid Wearのスマートウォッチは1つだけであること

つまり筆者のように複数のスマートウォッチを毎日付け替えるようなユーザーは基本iPhoneには向かない

もちろんAndroidスマホでは幾つでも登録できる


2、Watch Makerで文字盤をデザインする人にとってはかなり厄介な問題がある

iPhone版Watch Makerではカスタムフォントが事実上使えない

Watch Makerの表示にかっこいい書体のフォントを使いたくてもフォントは最初から入っているものしか使えないのだ

Android版では自分が持っているTrue TypeフォントやBitmapフォントを登録して使える

ただ、iPhone版でもAndroid版でもデザインしたものをexportしてimportすれば画面表示上は見えないが時計に送るとちゃんとカスタムフォントで表示できる

それ以外にも文字盤を時計に送る時に時計側がWifiに繋がっている必要があるのもめんどくさい

Android版なら普通にブルートゥースで送れる


結局最強ではないことが分かっているので環境が許されるならやはりAndroid版を使う方がベターということだ