ヴェネツィア滞在中にお世話になったり,ご縁があったりしたメンバーと思わぬ再会の機会。それも神戸にて。
 
 
ヴェネツィアにいた頃から「日本に帰国してからも,バッカラ(干し鱈)を使った料理を食べたいねー。当番制で作ろうか」と話していた「バッカラ当番」が現実になりました。私にも声をかけてくださり,おぉなんということか,ぽっかり空いている週末。
 
 
行きます,行きます。神戸まで。
 

 

私はヴェネツィアから持ち帰ったきりだったバッカラを持参。

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新幹線の座席で強烈な匂いを放つ。

 

久しぶりの皆さんとの再会に,心ウキウキ。

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富士山も輝いて見える。

 

 

六甲道のチーズ店で,アンティパストの買い出し。
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このお店はすごい!

これだけの品揃えは,東京にもないと思う。店主は「関西の人間国宝」を紹介するローカル番組に出演したこともあるそうです。

 

 

今回の会場は,神戸の海を見下ろすRさん宅。

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買い出しを終えてRさん宅に到着。皆で手分けして,準備が始まりました。
 
 
生ハム,モルタデッラ,チーズなどを盛りつけているのは,大理石が埋め込まれた木の台です。
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引き出しがついていて,各種ナイフなどがきれいに収まっています。大理石なので,ヒンヤリしたまま置いておける。やっぱりのイタリア製。

 

 

左:オリーブの塩漬け

右:燻製オリーブ

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これはたまらん。

 

 

サラダ2種。

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そして,待ってました!
 
 
本日の主役,バッカラ・マンテカート(Baccala mantecato alla Veneziana)
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マンテカート(mantecato)は,「混ぜる,練る,ホイップする」といった意味。干し鱈のペーストです。

 

 

こちらは,バッカラ・アッラ・ヴィチェンティーナ(Baccala' alla vicenzina)

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水で戻したバッカラをタマネギ,ケッパー,アンチョビと一緒に,牛乳で煮あげる料理です。

 

 

今回のバッカラ当番は,神戸在住の男子。さすがに地元商店街でバッカラは手に入らず,ネットで取り寄せたそうです。3日間かけて水で戻すところから,ぜんぶ一人で仕上げてきた。すごい。

 
 

私が持っていたバッカラは,本日の調理には間に合わず。バッカラの詩が入った額(これもバッカラ当番男子作)とともに飾られる。 

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乾杯はもちろんプロセッコ。

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プリモはリゾット2種。左はアマロネワイン,右はかぼちゃ。

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Rさんご主人(イタリア人)が作ってくれた本場の味。
 
 
セコンドは,スペッツァティーノ(牛肉の煮込み)とゆるめのポレンタ。
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はぁ,溜息しかでない。ここはイタリアですか?

 

 

ブロードをとったあとのお肉も,もちろん食す。{0923BA11-5137-49A9-B0A9-AB9EA560F71E}

 

 

ドルチェは果物のタルト。

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空になったボトルたち

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ヴェネツィアでの部屋飲みを思い出して,涙が出てきた。宝物のような日々は,街や食の素晴らしさもさることながら,ここにいる方々と出遭えて一緒に過ごせたおかげでもあったのだと,改めて実感しました。皆さん,お世話になりました。本当にありがとうございます。