足場が悪ければ
一歩一歩確かめながら歩いていく。

鍼灸治療を取り入れてから、療術整体に加え
より深いアプローチをもって取り組んでいますけど
それだけ深く、人体の宇宙に足を踏み入れたわけですよ。

宇宙は想像もつかない果てしない世界やけど
人のからだも、底がないくらい奥が深いわけです。

ですから、症状一つとっても
水面に浮かんだ小さな水草もあれば
海底深く塵積もったものもあるわけで…

同じ症状でも、根本が違うと同じ処方じゃ意味がないわけです。

東洋医学の強みは、対処療法ではなく
脈や腹や経穴といった所見からからだの声を聴いて
それに対して処方出来るということです。
からだ自身が、「ここが辛いねん!」って教えてくれているんですね。

それに沿って確実に処方をしていくと
施術後では、施術前の所見とは確実にからだが変化します。

脈の変化、圧痛や冷えの変化、表情やご自身の感じる変化。
大切なのは、からだが正常に戻ろうとする力を高めてあげること。
それがボクの治療の目的地なんですね。

薬や手術とは違い
からだの持つ本来の力(自己治癒力)を高めてあげることで
困難と思える症状にも対応できるのです。

その目的地までの足場は困難で険しいけど
一歩一歩確かめながら、確実に進んでいきたいと思う今日この頃です。