第Ⅰ部 1章 2.シュメール人の繁栄 | 世界史の教科書5冊、一気読み!

第Ⅰ部 1章 2.シュメール人の繁栄

第8回は、メソポタミアで世界最古の文明を築いた、
シュメール人のお話。


シュメール人の一番の有名人とは、あの人。
ギルガメシュ王ですね。
ギルガメシュ叙事詩 』というものが、
まさに楔形文字で残されています。


永遠の命を求めたのち、
女神にいさめられその無意味さを悟ったり、
森の神を打ち倒し森林を人間のものとしたり。


なかなか「人間的」、「現世的」な思想が感じられるのが、
彼らシュメール人です。


麦を生産していただけあって、
さしずめ「古代ビール」なんてなものまで作っていました。


では、今日のまとめです。



<今日のまとめ>
前3000-2700年ごろ、
民族系統不明のシュメール人たちはその灌漑・治水技術を駆使して、
ティグリス・ユーフラテス川の沿岸に都市を形成し、
大規模な麦の栽培を行っておりました。
ウルウルクラガシュなんて都市が有名です。
王・神官・戦士・商人・職人・農民・奴隷と、
さまざまな階級によって構成される社会を形成し、
「神の代理人」とされた上層階級によって支配される神権政治の形態をとっていましたよ。
神殿はジッグラットと呼ばれ遺跡も残ってる。
粘土板に刻まれた楔形文字がその繁栄ぶりを示してるんだけど、
相次ぐ都市間の覇権争いで衰退し、
前24世紀ころにはセム系のアッカド人に滅ぼされてしまいました。



教科書によってキーワードに若干のばらつきがみられるんだけど、
詳解世界史Bがなかなか詳しく記述してるかな。


共通して言えることは、
さかんに交易を行っていた、ということ。
このへんは黒塗りの太字にして記述しにくいところだから、
印象は浅いだろうなぁ。


そして世界史B詳解世界史Bには「印章」が用いられたって記述を入れてる。
印章ってね、小型の筒状のもので、
まわりに絵が掘ってあるの。
これを粘土板の上に横にして少し押さえつけながら転がすと、
横にずっと続く絵が粘土板にコロコロっと書けるって便利なアイテムなんだ。
交易やら記録やらのスタンプ代わりに使われたそうだね。
なかなか細かい絵で、けっこう欲しくなってくるよ(笑)


これと同じくして使われていたのが、楔形文字
あんな形してたのは、そりゃ、硬い粘土版に彫っていくんだからさ、
何かで掘るにしろ、けっこう力が要るでしょ。
ぐいっ、ぐいっ、って彫ってかないといけなかったんだと考えればいい。
メソポタミアには森林がない
あるのは石と砂ばかり。
そうしたなかで粘土板楔形文字を彫って記録していくようになっていったんだねー。


さぁ、次回はアッカド人のお話です。


第Ⅰ部 1章 3.アッカド人の支配とシュメール王朝の再興|世界史の教科書5冊、一気読み!
http://ameblo.jp/syayou-history/entry-10014701217.html



おまけ


外伝 『四大文明 第二集 メソポタミア』|世界史の教科書5冊、一気読み!
http://ameblo.jp/syayou-history/entry-10014665679.html



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