俗にいう「コミュニケーションがとれていない」のちゃんとした正体がわかって相当スッキリした話。 | なりおブログ

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銀座で広告制作のディレクション、コンサルや販促のお手伝いをしているなりおのブログです。

前回親業のことについて少し書いた時に、

第三方による解決方法

というのに触れましたが…


この「誰も負けない」解決の話し合いでは、

"解決方法"ではなく"欲求"で話し合う

というのが特徴です。


例えば母親と息子が同日に家の車を使いたい!
ということで対立した場合、
ここで言う車を使うこと、というのは「解決方法(手段)」。

両者が車を使って何がしたいかが「欲求(目的)」。
(例、母親は車でお米を買いに行きたい/息子は友達と海へ行きたい)

ということは、ふたりともが車を使うことができなくても、
お互いの欲求(米を買うこと/海へ行くこと)がクリアできる方法を一緒に探せばいいじゃん

というのが第三法のざっくりした内容です。

車が使えなくても、母はお米が買えて、息子は友達と海へいければ万事OK!
ふたりともHAPPY~♪ですよね。




と、そんなことを最近日々考えていくなかで
これはデザインの世界にも通じるところがある!

ということに気づきました。



例えばクライアントから、

「ホームページを作って下さい」と言われたとします。


ハイ、わかりました!ホームページですね~


と快諾して仕事を進めたとする。


でも、途中からなんだか話が咬み合わない…(^_^;)


なんでだろう?どうして?
どこかでなにかがすれ違ったか?


よくよくクライアントの話を聞いていくと、
『うちはね、ホームページを使って既存客とコミュニケーションを取りたいの!
だから、今のデザインじゃちょっと~~~』

そこでデザイナーは初めてクライアントの欲求に気づきます。


えっ、そうだったの!?!!(^_^;)


コミュニケーション取りたいなら、FACEBOOKページを開設するとか、
アナログでニューズレターを発行するとか

他の方法が提案できたのに…
どうして早く言ってくれなかったんだ~~~orz



と思うはず。



これが一般的に言う「デザイナーとクライアントがコミュニケーションをとれていない状態」
っていうやつですよね。


「コミュニケーションとれていない」と、

ひと言で済ますのは簡単ですが、

じゃあどうコミュニケーションとればいいの?

そういうことをしたり顔で言うような人をみるたび

コミュニケーションて言葉がそもそもざっくりしすぎじゃない!?
わかったようなこと言って悟ったフリして諦めるなぁ~

って私は昔から思ってました。笑



そしてそれを乗り越えるのはめちゃくちゃ難しいことなんではと思っていましたが、


第三法の考え方でいけば非常にシンプル…


最初の段階で、
「どうしてホームページを作りたいんですか?ホームページを使ってどんな事をしたいんですか?」


って、欲求を聞けばいいんだ。

最初にひと言だけ聞いておけば…


そうすれば、

「既存のお客さんとコミュニケーションとれる場がほしいんだよね~」

『それなら、他にこういう方法もありますよ』

と、提案できる解決法の選択肢も広がるし、
お互いに間違った手段を選ばなくて済むのだ。




あああ~~~~~<(T▽T)>


さすがに今までの経験のなかでなんとなく
感覚でわかってはいることだったけれど、

親業の第三法とからめて考えることで、
ちゃんと方法として整理できたのでとてもスッキリしたというお話です。笑


親業からの気付き、計り知れません。