ハイレール1375【おもてなし編】 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

観光列車「HIGH RAIL1375」に乗った話、今回は3回目。
今回は、主に「おもてなし」と「停車駅」に関する話。
「ハイレール1375」の「車両」に関する記事は、こちら↓
「ハイレール1375」の「車内販売」に関する記事は、こちら↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12289838374.html

なお、今回紹介した「おもてなし」は、運行開始2日目の7月2日のものになる。今後は変わることもありうるので念のため。

 

【1】中込駅で記念品配布《ハイレール2号》
「ハイレール2号」小淵沢行は、中込駅で13分間停車する。ホームでは、運転開始を記念して、プレゼントが配布された。
袋の中には、4種類入っていた。「あずさ」の車内でも販売しているリンゴの缶ジュース。アルクマのうちわ、みすず飴2個、ハート形のパイの4つだ。
中込駅には、昔に運行された列車のヘッドマークが掲げられている。私はほとんど知らない列車だけど。
 
【2】野辺山駅でようかん配布《ハイレール2号》
野辺山駅でも19分間停車する。ここでは紫花豆のようかんを配布していた。
小さいようかんだけど、嬉しいものだ。
ホームには、ハイレール運転に合わせて、きれいな駅名表示の看板になっていた。
野辺山駅から歩いて1分の場所に、蒸気機関車が静態保存されている。
「ハイレール1号」だと5分停車だから、ギリギリ見られるかな。
 
【3】最高点や観光名所案内
放送では、観光名所の案内も行われた。野辺山~清里間の最高地点でも、放送で紹介があった。でも、徐行というより停車するくらいで良いと思う。販売カウンターからは外の景色が見えにくいから、タイミング合わせるのは厳しいとは思うが、タイミング良く紹介して欲しかったなあ。
今後の課題と言える。

 
【4】記念撮影ボード
観光列車の乗車記念に、撮影ボードがよく用いられる。「ハイレール」でも、手作り感があるボードが用意されている。
乗客を撮影する時の掛け声だが、
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、「はい、チーズ」ではなくて、「はい、いーよ」だ。
では「ハイレール1375」の掛け声は、何だか分かるかな?簡単だよね、
答は「はい、レール」だ。
列車名が、そのまま掛け声になるわけだ。
 
もうひとつ、撮影ボードがある。最高地点1375mの表示だ。
実は、構えてもらってシャッターを押すまでの20~30秒の間に、突然雨が降り出してしまった。
構えている間に、アテンダントさんが若干濡れてしまった。申し訳なかった。
 
【5】星の映像上映会
18:20に小淵沢を発車する「ハイレール星空」では、列車内の「ギャラリーHIGH RAIL」で、星の映像上映会を行う。定員8人の狭い場所で、天井に季節の星を映す。小淵沢~野辺山で1回8分、これを3回に分けて上映する。7月は、夏の星座の様子だ。
私は唯一空いていた3回目の上映会で話を聞く。
話をしてくれた方は、地元の天文台で長年働いていただけに、質問に対して詳しく、それでいて分かりやすい説明をしてくれた。ありがたい。
 
【6】牛乳&レタス~野辺山駅
野辺山駅には、18:58に到着する。1時間3分後の20:01に発車する。
1時間以上、停めておくホームが無いようで、一旦全員降りてもらうことになる。
昼が長い夏至から、約10日しか経っていないから、午後7時ではまだ明るく、星空は見えない。
しばらく駅前で待機するのだが、その間、地元の方々による牛乳の差し入れがあった。
夏とは言え、高原の夜は涼しいので、温かい牛乳のおもてなしだ。体にしみこむ素敵な味だ。
希望する人には、冷たい牛乳も出されたが。
帰りには、ビニール袋に入ったレタス2個も、いただいた。
気持ちが嬉しいなあ。
野辺山駅には、花壇が作られている。JR最高地点を愛する会が手入れした花だ。
地元の人たちから、駅が愛されているのが分かる。
 
【7】星空観察会
まだ明るいので、星空の説明を行うために、野辺山駅から徒歩5分くらいの施設まで歩いた。
施設に向かうざっと見たところ、30人強で全員男性だ。
乗客は2人組が3組いた以外は、1人で乗っている人ばかりだ。この中で、映像を使った説明をした。終わったころには、空がかなり暗くなってきた。
写真ではかなり明るく映っているが、午後8時近くなると、空が暗くなってきた。
雲が多い中で、さそり座アンタレスや、木星が見えた。
解説する方は、もちろん知識が豊富だけど、周りの人を和やかに引き付ける雰囲気があった。
そして、星空を眺める男たちの間に、不思議な連帯感が生まれたような気がした。
 
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野辺山に近い「甲府」の日没時刻は、私が乗った7月2日は19:06だ。
7月31日の日没は18:51、8月15日の日没は18:36と早くなる。8月は、青春18切符シーズンだから、安くて星空も見やすい時期になる。
 
私はこの「ハイレール星空」を佐久平で降りた。最終の新幹線「はくたか578号」に乗れば、東京に戻れる。でも、東京行き「はくたか578号」に乗った人は、私ともう1人しか確認できなかった。地元の住民か泊りがけの人が多かったのかな。
 
野辺山で星空観察会をしている途中で、3人のアテンダント(車内販売員)のうち、2人は乗務を終えて普通列車で移動していった。まだ改善点はいくつかあるが、丁寧な接客に感謝の気持ちを込めて手を振って送り出した。ホームにいた3人の客も一緒に手を振り、アテンダントさんは応えて手を振り返してくれた。こういうの嬉しいな。