北斗星で朝食をとる | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 寝台特急「北斗星」に乗車してきたが、今回は食堂車の朝食についてまとめてみる。

 北斗星の食堂車・グランシャリオでは、フランス料理を1回、朝食を2回食べたことがあるが、それはもう10年以上前のことだ。本当に久しぶりだ。

 

 


 前日にキャンセルが出た寝台券をゲットしたわけだから、予約制の夕食は無理だった。

 夜9時以降のパブタイムは、長い行列と聞いていたので、初めから考えておらず、車内販売で弁当を買った。実際は、30分程度並べば座れたし、ロビーカーで話をした方に誘われて断ったのは痛恨の一撃だったが。


 私は新横浜ラーメン博物館に行っても、並ばなくてよい店に入るタイプだ。朝食も長い行列ができると聞いていたが、案外短そうだ。まさかパブタイムより長いことはないだろうと考え、朝食を狙うことにした。

 朝食は6時30分からだが、5時20分ごろにロビーカーに行った。昨日1人で乗った客同士7人ほどで話が盛り上がったが、同じことを考えていた人がいた。「朝食、一緒に並びますか?」

 20人くらいまでは確実に座れる。今、ロビーカーにいて朝食に並びそうな人は7~8人だ。鉄道の話をしながら座って待つことにした。他の客も、同じことを考えているようだ。

 18分前の6時12分になり、一斉に並び始めた。この時点で、行列は15人。ちなみに6時30分の入場時でも20人で、全員座ることができた。頻繁に利用している人いわく「札幌発は行列が短い傾向があるが、それでも全員座れることはあまりない」とのこと。


 


 先頭の方の客は、多くが2人客で、こちら↑の2人用テーブルに案内された。私を含めた後ろの方の客は、4人用テーブルに案内された↓。




 いや~あ、久々の食堂車だ。「伊予灘ものがたり」や「おれんじ食堂」のような、折詰に入った料理を食べる機会は多いが、純粋な食堂車は久しぶりだ。

 ちなみに、食堂車は車内販売の基地にもなっている。ここから冷たいビールと温かいコーヒーを積んで、各車両に出陣する。




 朝食のメニューは「和朝食」と「洋朝食」がある。共に1650円だ。短時間に多くの客をさばくため、細かな選択は基本的にできない。




 私は「和朝食」を頼んだ。

 「和朝食」にした理由は、「洋朝食」は2回食べているからだ。一緒に並んだ方が「洋朝食」なので自分が「和朝食」を頼めば、両方の生の画像が手に入るという事情もあった。



 

「和朝食」の中身は、御飯、みそ汁、焼き魚、卵焼き、カマボコなどだ。デザートもついている。

 この時、実は私の胃の調子がよくなかった。昨日は酒をビール1本しか飲んでいないが、車内販売でコーヒーを1日4杯飲む生活が続いたためか、胃の具合が良くない。和朝食で御飯を食べるのは、胃に優しそうで良かった。




 「洋朝食」を撮らせてもらった。パン、ミニサラダ、ロースハム、ソーセージ、ハッシュドポテト、卵料理、ジュース、フルーツのヨーグルトがけ、デザートだ。見た目は、「洋朝食」の方が豪華に見えそうだ。




 朝食の後に、コーヒーまたは紅茶がついてくる。私はコーヒーをたのんだ。

 なお、メニューには「コーヒー 420円」とある。実際、朝食営業が終わる20分前に、朝食を終えて食堂車の席が空いた。これを見て「コーヒーだけでも食堂車で飲みたい」と頼んで、特別に座らせてもらった人がいた。



 話は戻るが、私を含めた2人組は、6:30に4人用テーブールについた。6:35ごろ、2人客が来て相席となった。

 お嫁さんとお姑さんの2人組だ。笑顔で丁寧な話し方で「相席で申し訳ありません」と言ってきた。これに対して私は「2人とも1人で乗ってるのです。たまたま車内で話をした方と『朝食食べましょうか』と話が盛り上がり一緒に座っているのです」と、相席歓迎を伝えた。

 相席が宿命だから、こういう感じの良い人たちと楽しくしゃべりながら、乗れてラッキーだった。



 北斗星は、まもなく営業運転が終了する。カシオペアは、もう少し存続するようだが、食堂車そのものが「消滅の危機」「風前の灯」となってきている。

 私は小学生の時に、鶴岡に帰省する時に「いなほ」の食堂車を利用したのが最初だ。

 大学生になってからは、アルバイトで稼いだ金で乗り鉄するようになったが、食堂車は高いから、敬遠したものだ。

 就職して、金はあっても休みが取れない生活をするようになってからは、少し高くても食堂車を利用するようになった。利用したのは、次の通りだ。

『東海道新幹線』・・・主にグランドひかりの食堂車を約10回。

『九州ブルトレ』・・・「さくら」「あさかぜ」「みずほ」の食堂車を5回

『北斗星』・・・朝食2回、予約制夕食1回

『トワイライトエクスプレス』・・・朝食1回

 車内販売ですら廃止が進んでいる時代だ。固定費が高い食堂車は、維持が難しいのは分かる。でも、日本に1つか2つ、食堂車を残して欲しい。食堂車を知らない世代が増えていくのは寂しい。