講談社文庫


メフィスト賞受賞作品の文庫化。

この著者のことはいっさい知りませんでしたが、

川原泉の帯(なぜか裏面!)にひかれて買いました。

いわゆるティーンズノベルだったものを、

一般向けの文庫として出しなおしたもの。

大雪の朝、登校してきた高校生たち数名が、

学校に閉じ込められ、それが現実のことではなく、

自殺した誰かの頭のなかである、というねじれた設定。

ミステリーものとして、スピーディーな展開を期待したのですが、

ぶっとい上下巻で、かなり最後の方にならないと

謎解きが始まらない、というひどくまどろっこしい構成。

犯人(?)がわかるまでワクワク、というより、

あまりのまどろっこしさに大阪人の私はイラっとしてしまいました。

また、その謎解きも、なんの驚きもなかったし……。


クローバー30点