広がるジャズ・ボーカル・・・・・・・加護亜依さん,ジャズを歌う | SwingJournalStaff(スイングジャーナル スタッフ)のブログ

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ジャズ専門誌「スイングジャーナル」のスタッフによるオフィシャル・ブログです。取材,編集などに追われるジャズ三昧の日常の中で遭遇した,興味深い出来事をお伝えしていきます。

 2010年2月16日に渋谷セルリアンタワーにあるジャズ・クラブ“JZ Brat”で画期的なライブがありました。モーニング娘。の元メンバーで,現在はソロ活動を行う加護亜依さんのジャズ・ライブが開催されたのです。ジャズ界の重鎮評論家・岩浪洋三さんも当日の模様を称賛。才能に裏付けられた歌唱はもちろん,ステージング,トークも素晴らしかったとのこと。ジャズ・ファンとして知られる春風亭小朝さんと昨年舞台で共演した際に,ジャズ・ボーカルを勧められ,今回のライブのために歌唱~英語のトレーニングを積んだそうです。
 同じハロー!プロジェクトに所属した松浦亜弥さんも,NHK「夢・音楽館」で村田陽一率いるジャズ・ビッグ・バンドとの共演(2004年)や六本木“STB139スイートベイジル”でのジャズ・ライブなどを行っています。ジャズに興味を示してくれるシンガーが多いのは嬉しい限り。松浦さんに関しては某レコード会社プロデューサーが「あややのジャズ・アルバムを作るのが夢・・・」と今でも叫んでいます。いつか実現して欲しいものですね。
 加護さんのライブには,ジェイコブ・コラー(ピアノ),高道晴久さん(ベース),山内陽一郎さん(ドラム)のリズム・セクションに,クラブ・ジャズ・シーンからShima&Sikou Duoの島祐介さん(トランペット),クオシモードの松岡“matzz”高廣さん(パーカッション)が参加してジャズ度をクールに盛り上げたそうです。
 そして,3月31日には復帰後初のアルバムとなるジャズ・ボーカル作が登場!(P-Vineより) レコーディング・メンバーは上記アーティストにドラムのみが二本松義史さんに代わる。<ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ><ブルー・ムーン><フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン><オーバー・ザ・レインボウ><サニー>など,ジャズの極め付きスタンダード10曲に加え,ボーナストラックとし<17才よ,さようなら>を収録。スタンダード10曲は過去にやまほどの名演・名唱があり,とかく比較されてしまいがち。が,試聴盤を聴いてみると,メロディと詞への自然体なアプローチと,シンガーとしての自らの個性を存分に活かした歌唱を披露していて好感度大。アルバムと4月に東京/名古屋/大阪で開催されるジャズ・クラブ・ツアーも楽しみですね。
 SPEEDのhiroさんのジャズ・プロジェクト「ココドール」第3弾も待機中ということで,こちらも決定されたらお知らせいたします。(編集長・みもり)