前を歩いてる人が・・・・ | 森伊蔵

前を歩いてる人が・・・・

ある夜大学からの帰り寒くてしょうがなかったので


スタスタと早足で歩いていました。




なにぶん寒さに弱いもので一刻も早く


一刻も早く家に帰りたかった。


その一心で無心で歩いていました。






そんななか自分の前を歩いてる人がいました。




新宿とはいえ、繁華街から一歩住宅街に入ってしまえば


そこはもうずいぶんと暗いんです。



変質者が出てもおかしくないくらいの暗さで、


しかもその日は時間も遅かったせいかあまり人通りもない。




やっぱ物騒かもねーこの街もと思っていたら


ひとつ不思議なことに気がついた。
















なんか前を歩いてる人が



チラチラこっちを見ながら妙に早足であるいている
















セイセイセイ。











セイセイセイ。







なにかが、なにかがおかしい。




直感でそう思ったね。




ピーンときたよ。




















あのこの世のゴミを見るような視線。













でもまぁ気のせいかと思い自分の周りを見返してみる。










あれ。




俺しかいない。






これはよくドラマにあるような勘違いを受けている気がする。







ためしに少し早足にしてみた。



















ほらごらん。






前を歩く人も気持ち早足だよ。









違う。




違うんだ。






え、だって



普通に歩いてるだけで変質者に間違われるって









ちょっと人として苦しいよ。







俺、初対面の人から全否定された感じじゃん。























どうも、こんばんわ。


前を歩く人に変質者に間違われたであろう僕です。



どうも、僕です。