まじ快4巻発売記念小説(kissしたくなる10のお題ss)(01~05) | S w e e t 

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主に名探偵コナンのノーマルカップリング(主に新蘭)を中心とした二次創作ブログです。
イラストや小説をひっそりと更新中。
気の合う方は気軽にコメント下さると嬉しいです。
※一部年齢指定作品も混ざっていますのでご注意ください。



01.マシュマロよりも甘く




「あーおこ。」

「何?」

「今日、ホワイトデーって日なんだろ?」

「えっ!?」


青子は快斗の突然の発言に驚きを隠せない。
つい最近まで、バレンタインの存在さえ知らなかった少年の口から、まさかホワイトデーという言葉がでて来るなんて。


「そっそうだけど・・・・どうしたの?」

「ホワイトデーってのはバレンタインにチョコくれた奴にお返し・・すんだよな?」

「うっ・・・うん。」


もしかして、お返しくれるのかな?という期待が青子の脳裏に過ぎる。


「これ持て!」


快斗にさっと、一輪のバラを渡される。
青子が「?」と首を傾げると・・・・


「ワン、トゥー・・・・、スリー!!」


という快斗の掛け声とともにポンッと音を立てて、紙ふぶきやら鳩やらが舞い散った。
そして気づくと青子の掌には先程の薔薇と引き換えに可愛いアンティークの箱を持ったウサギのぬいぐるみが現れていた。


「快斗・・・これ。」

「箱ん中見てみろよ!」


快斗に促され箱を開けてみると、ラッピングされたマシュマロと、ラピスラズリのネックレスが箱に飾られていた。


「か・・・・いと・・・、これ青子にくれるの?」

「だって、青子チョコくれたろ?」


まさか快斗からお返しを貰えると思っていなかった青子は目が潤みだす。


「おい、何で泣きそうなんだよ!?」

「ちがっ・・・その、青子嬉しくて。」


泣きそうだと指摘され、かえって泣きそうな気持ちが高まる。


「あーーー泣くな!!マシュマロでも食って泣き止め!」


快斗は青子の手にある箱からマシュマロを奪い取り、強引に青子の口に放り込んだ。


「何ふんのよー。(何すんのよー。)」


怒りながらもマシュマロを噛む。
すると広がる柔らかい甘さに青子は少しだけ穏やかになる。


「おいし・・・・快斗も食べる?」

「んー・・・俺はマシュマロより・・・・。」


快斗と目が合う。


「快・・・。」


重なる唇。
先ほどのマシュマロのように甘い甘い・・・・・・




強引だけどこれで終了。





02.ふいうち



「もーやだ!!」

「何スネてんだよ。」


放課後、夕焼けに染まった教室に騒がしい幼馴染のカップルがいた。


「だって、快斗ってばいつも・・・・・・。」

「いつも・・・なんだよ?」


目の前にはニヤケタ快斗。
青子は顔を赤くして悔しそうに口を紡ぐ。

どうせ、いつも彼には適わないのだ。
いくら歯向かおうとしても簡単に押しのけられてしまう。

けれど、やはり、人前で欲求を満たすようなマネは止めて欲しい・・と青子は思う。

快斗は人の前でも平気で体に触れてきたり、キスをしたりしてくる。
もちろん青子だって、快斗と付き合っていることは自覚しているのだから、それらの行為に抵抗がある訳ではない。
けれど、人前となれば話は別である・・・・

先程もクラスメイトの前でキスをされてしまったのだ。


「いじわる!!」

「いじわるでしてるわけじゃねーよ、青子が可愛いと思うからしたいんだろ。」

「ひっ・・・人前でしなくたっていいじゃない。」

「人前だろうがどこだろうが、欲しいと思ったら即実行しなきゃもったいないだろ!」

「青子の気持ちは全く無視じゃない。」


恥ずかしい快斗の台詞に青子は赤い顔をして言い返すのが精一杯。


「俺は青子が好きだから、したいんだ青子は俺の事好きじゃねーの?」


なんでそうなるのかなぁ・・・・と青子は肩を下ろす。


「・・・・わかったよ、人前では極力避けるようーにするよ。」

「本当??」

「ただし条件がある。」

「条件?」

「今ここで青子から俺にキスしてくれたら約束する。」

「なっ・・・!?そんな事できないよ!」

「あっそ、青子は俺の事好きじゃねーんだ。」


快斗はつまならそーな顔をして背を向けて教室から出て行った。

青子はどっと脱力感を感じる。
その後、また悔しさがこみ上げてきて走り出す。

何よ、何よ!!快斗の・・・快斗の・・・


「快斗のばかぁ!!」

「へっ?・・・・・っ!?」


快斗が振り向いた途端青子は学ランの胸倉を引っ張って快斗の唇へ自分の唇を押し当てた。


突然の事に快斗は動きとともに思考が止まる。


「何よ何よ!!勝手に決め付けないで!青子の方が快斗の事もっともっと大好きなんだからぁー!!」


泣きながら怒る青子。


「えっあ・・・青子・・・!?」


さっきの快斗の余裕は消え、前よりもっと目の前の彼女から目が離せなくなってしまったのは言うまでもない。




ププ・・・焦ってる焦ってる。とりあえず、この後お家にお持ち帰りは間違いなし!





03.それは始まりの合図


夜は暗い。
それくらい誰だって知っている。
けれど、そんな常識より遥かに暗い夜だった。


「なんで?どうして、そんな事する必要があるの?」


某ビルの屋上にて交わされるやりとり。
そこには一人の少女と、白い衣装を身に纏った世紀の大怪盗。


「アナタには関係のない事だ。」

「そんな事言わないで。」

「さぁ、ここは危険です、早くお帰りなさい。」

「やだ!絶対に帰らない。」


目の前の少女の目に迷いはない。
そんなの最初からわかっていた事だ。

だから、怪盗の姿の自分を君にだけは見られたくなかった。

「・・・青子はヒドイ事一杯言い過ぎたから・・・だから青子なんて嫌いなのかもしれない・・・。」


そんな事で君を嫌える訳がない。


「都合が良すぎるかもしれないけど・・・・キッドが・・・・キッドがアナタなら・・・・・
快斗なら・・・・どんな快斗でも青子を必要として欲しい。」


あぁ・・・・どうしてこんなに小さいくせに・・・今にも泣きそうなくせに・・・・


偉大すぎる。


白き怪盗は青子の前に降り立った。


ドクン・・ドクン・・・・・


コツコツと足音を立て近づいてくる。


ついに目の前まで来たとき、怪盗は口を開いた。


「・・・・どうか、醜き素顔を見ても逃げないで下さいね。」


怪盗のその台詞を聞いて、青子はそっと手を伸ばす。
ゆっくりとシルクハットを取る。
次に・・・・モノクルへ・・・・・・・


「・・・・・かい・・・・と。」


青子の頬に一筋の涙が零れる。


「もう後戻りは出来ねーぞ。」


その涙を拭いながら快斗が言った。


「・・・青子覚悟は出来てるよ。」

「・・・・・ごめん。」


快斗は青子の肩に顔を埋める。
微かな震えを感じた。
青子は快斗の頭を撫でる。


そっと快斗の顔が上がるとゆっくりと青子の顔に近づく。


まるで何かを誓うような・・・
そんなキスだった。


「-・・・・・っ。」


このキスが解けた時・・・
2人には新たな始まりが待つのだろう。




シリアス万歳。





04.目覚まし代わり!?


「おーーーーきーーーーてーーーー!!」

「・・・・・・。」


先程から何度青子が起こそうとしても一向に目を覚まさない快斗。
そんな快斗に呆れつつ、ふと青子は快斗の寝顔に目を向ける。

・・・・・・・悔しいけど・・・・・


カッコイイ。


でも寝顔は可愛い・・・・とも言うかな。
と青子は快斗の寝顔をじーっとのぞく。
そして辺りをキョロキョロと見回してから、


そっと頬に口付ける。


パチっ


「へっ!?」


唇が微かに離れた瞬間目の前に青い瞳が現れた。
青子が驚くとぐっと頭に手を回されまたもとの体勢に戻ってしまった。


「っんーーんんーーー!!!」


突然の事で・・・しかも朝っぱらから濃厚な行いに青子は息がもたなく苦しくなってしまった。

漸く開放され、青子は目一杯呼吸をする。


「ばっ、ばか!!」

「先に寝込みを襲ったのは青子だろ?」

「おっ襲ってなんかないもん!!」

「あっそ、まーいーや。」


快斗はバッと起き上がってベッドから出るとドアノブに手をかけて振り向いた。


「青子ーまた明日も起こしてvvそんでもって濃厚なのよろしく!!」

「ーーーーっ!?」


馬鹿!という怒鳴り声と一緒に枕が投げられた。




ウザイ。。。。笑





05.唇強



ガラッ

今夜もまたやってきた。
薄暗い部屋のベランダからの侵入者。

窓の鍵をいくら厳重にしていても、簡単に外してしまう。
もっともこの部屋の主は諦めて鍵をしなくなったようだが・・・・。


自分の元へと近づいてくるのを感じる。
微かに高鳴る鼓動。

あぁ・・・また今夜も奪われる。


顔の横の布団が沈む感覚がする。


生暖かい吐息が唇に触れる。


「・・・・・・・っ。」


ついに、唇そのものに何かが触れる感触。
最初は触れるだけ、それがしだいに啄ばむものに変わり、唇を吸われる。
ほんの少しの隙間を無理矢理舌でこじ開け、侵入してくる。
歯列をまるで楽しむかのようになぞられ、器用に歯の間を広げ、中へと進む。
舌と舌が触れビクッと体が跳ねる。


「・・・・・んふっ・・・んんー!!」


苦しくなってきたのか部屋の主は相手の胸元に手を置いて、押しのけようとするがびくともしない。
今度はドンドン叩いてみせる。
すると、さすがに悟ったのか漸く唇を離した。


「はぁ・・・はぁ・・・・。」


息を整える少女を見て侵入者は口を開く。


「小さな抵抗を見せるまでは良かったのですが、さすがに鍵をかけないというのは許せませんね。」

「そんなこと言ったって、どんな鍵でもアナタは簡単に解いてしまうでしょう?」

「・・・・私以外の凶悪犯が侵入したらどうするんです?」

「アナタが・・・・守ってくれるでしょう?」

「・・・・もう遅い、そろそろ失礼します。キチンと鍵をかけてくださいね。」

「あっ待って!!」


部屋から出ようとする怪盗を呼び止める。


「・・・・また来てくれる?」


少女の一言に怪盗は怪しげに微笑み、パチンと指を鳴らすと同時に消えた。

消えた場所には一輪の薔薇と一枚の紙切れ。

-今宵も麗しき青子嬢の唇、頂戴致しました。  怪盗キッド




痒い・・・痒すぎる・・・あーーーーーー((笑”







まじっく快斗の4巻が発売して嬉しくて突発的に挑戦したお題小説。

果たして本当にkissしたくなるお題になっているのか?

ただちゅーしてるだけじゃないのか?

結局お題5まで書いてそのままになっていました。

ずっと放置していた残りのお題。

ちょこちょこ書いていこうと思います。



がーんばろーーーっと!



2010.11.07 kako



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