８月３０日 （晴れ）
母さんが言ってたんだ。
『運命の人は特別輝いて見えるのよ。』
そんなのただの作り話だと思った。
大体人が光って見えるなんて非現実的でありえない。
なのに母さんは父さんのと初めて会った時、父さんが光ってたって言うんだ。
これだからオンナってのはイヤなんだ。
あれだろ？
ロマンチック・・・・ってやつ。
なんでオンナってこうなんだろう。
でも・・・母さんの言ってた事もまんざらウソじゃないかもしれない。
「運命の人は光って見えるの？」
幼馴染の蘭にその事を話すと首をチョコンと傾げていた。
「あぁ・・・笑っちゃうだろ？人が光るなんて普通に考えてありえねーのによ。」
「でもでも、本当だったらスゴイね！！」
蘭は目を一杯に開いて顔を近づけてきた。
そういえば、蘭もオンナだから・・・こういう話好きだったんだ。
「蘭も運命の人と会えるかな？」
「ひっ・・・・光るかどうかはわかんねーけど、会えるんじゃねーの？」
蘭が突然聞いてきたことにちょっとアワテル。
だってさ。
蘭が俺の運命の人だったらイイナって思ったりするんだ。
けど、蘭はそうは思ってないみたいだろ？
なんかくやしい。
「・・・・・あんだよ？」
ふと顔をあげると蘭が俺をじーっと見ていた。
「蘭の運命の人は新一がいいのに・・・・新一光ってないよ？違うの？」
「へ！？」
突然の事におどろいた。
おっおれ？？本当に？
「バッバーロ・・・だから人間は光んねーって言ってんだろ？」
「・・・・・でも、本当に新一が光って見えたら蘭嬉しいな！」
『運命の人は特別輝いて見えるのよ。』
そんなの作り話だと思ってた。
なのに・・・・・・。
蘭が光って見えたんだ。
キラッ
えっ？
シャーロック・ホームズみたいに・・・いつでも必ず真実を見つけだしたいって思ってたけど。
世の中には説明の出来ないものもあるってこの時初めて知った。
そんな特別な今日。
おわり
：：：後書き
ちびフェスタに応募させて頂いた作品です。
初ちび新蘭小説（アンドイラスト）！？です。
最初漢字は極力減らそう！と思ったんですが・・・
あえて使ってみました。
新ちゃんはこの時点で結構漢字知ってると思うので。
（鎮めよは別vv）
いっそいで仕上げたので下書きも何もなしの本当に微妙な作品になってしまいましたが
間に合ってよかったですー＾＾
絶対運命なこの2人。
幼少時代の蘭ちゃんって素直にこんな事言えそうだなーって思いながら書いてみました。
日記かつ新一君の心情という感じで・・・・。
いかがでしたでしょうか？
２００７．０５．１７ のkakoが残した後書きです。
なんだか、矛盾だｋらけの新ちゃん。
まーまだリアルガキンチョ時代だからいっか！！
２０１０．０６．１２ kako
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