19.久しぶり | S w e e t 

S w e e t 

主に名探偵コナンのノーマルカップリング(主に新蘭)を中心とした二次創作ブログです。
イラストや小説をひっそりと更新中。
気の合う方は気軽にコメント下さると嬉しいです。
※一部年齢指定作品も混ざっていますのでご注意ください。


1 9 . し ぶ り 。




私が好きなのはね。

とんでもない不安を感じてしまった時。

どうしようもなく淋しい時。

あなたに・・・会いたくなってしまう。


そういう時に。

ふと、安心させてくれる。

温かくしてくれてる。

そんなあなたの優しい笑顔。







++++++++++







あ~ぁ。

今日もお仕事かぁ。

何でそんなに『事件』が起きるのかなぁ。



何を思って虚しい『罪』を犯してしまうの。

その『罪』の裏には。

凄く重い重い塊。

凄く軽い軽い塊。

ソレを知ってしまう。

あの人。

その『真実』にあの人は何を思って向かってる。

そんな悲しいモノを追わないで・・・・・





なんてね。





そんな事言える訳がない。




ソレを追うからこそ

あの人はいる。




でも

たまに






止めて欲しくて仕方のない時がある。

それは



あの人の笑顔が優しいはずなのに優しくない時。




何故かって言ったら。

優しすぎるから。


優しすぎて空回り。


私分かってるんだから。

帰ってきたあの人を迎えれば。

分かっちゃうんだから。

でも。

そんな。

あの人にも随分と会ってないね。

毎日毎日。

民間人と街の平和を守る正義の味方の基地へ。

ご苦労様。

ご苦労様?

違う。

ねぇ。

随分と会ってないね。

何で。

何で今何処に居るかさえ分からないの。

もぉこんな不安を抱えるのは終わりになったはずだよね。

何で。

毎日。

毎日。

会いたい。

会いたいよ。

会って確かめさせてよ。

その笑顔。




「・・・・新一ぃ~・・。」




小さく溜め息を吐く様に呟く名前。



あの人は私と会いたくないのかな。

私だけなのかな。

あぁ。

また不安になる。

淋しくなる。

こういう時は決まって。


あの笑顔。


会いたい。
会いたい。



想い続ければ。

伝わるかな。


ねぇ。

ねぇ。

早く。

早く。



薄暗くなる街。

何となく滲む視界。

オレンジの夕日が消えて夜と混ざり合う。

寒くなってきた。

悴む手。

合わせて。

擦る。

ねぇ。

確かめさせて。







++++++++++






「~・・・、ら・・ん。蘭。」

「・・・・・・ん。」


分かるんだから。

あの人の。

あなたの笑顔を見れば。


「蘭?こんなとこで何してんだよ?まさかずっと待ってたのか?」


あれ。

幻。

夢。

ううん。

どっちでもない。

まず一言。




「・・・・久しぶり。」




あなたの瞳を見て。

本当に。

本当に。

久しぶり。



「・・あ・・あぁ・・久しぶり・・・・じゃなくて何してんだよ。」


怒ってる。

だって。

だって会いたかったんだもん。

会いたくて。

会いたくて。

そんな理由じゃだめなの。


「だって・・・。」

「?」



「だって不安だったの。淋しかったの。」



「・・・蘭?」


戸惑うあなた。

そんなあなたが見たいんじゃないの。

まずは。

不安な時。

淋しい時。

ねぇ。

あの。

あの・・・


「・・・ねぇ。笑ってよ。」



「・・・・・。」



あなたの表情が変わる。

分かっちゃった。

私。



そっと。

抱き寄せられる。



これも久しぶり。


「・・ごめんな。」

「・・・・・・。」


やっぱり。

ねぇ。

あなたも好きかな。

私が好きなのはね。


「・・・お帰り。」


そぉ言って。

あなたに通じた想いに。

嬉しくて。

あなたを。

包みたくて。

あなたの様に。

まではいかないかもしれないけど。

優しく。

優しく。

微笑む。


「・・・ただいま。」


あ。

今の。


「もう・・・一回言って?」



「・・・ただいま。」




私が好きなのは。

不安な時。

淋しい時。

ふと。

見せる。

あなたの。

優しい笑顔。

久しぶりに見る。

その笑顔。

安心して。

淋しさが。

吹き飛んだ。

次のあなたの言葉。



「・・・会いたかった。」



その想いには。

どれだけの意味が篭められてるのかな。

その全てを分かってあげられるよう。

私も。

大好きな笑顔に負けないくらい。

精一杯。

微笑む。

あなたは。

わかってくれるかな。

あなたの腕の中は。

やっぱり。

温かい。

重なる影。

淡い暗闇に。

微かに。

写る。

そして。

静かに。

重なる。



唇。



ちょっと離れて。

あなたの一言。



「・・・これも久しぶり?」


「・・・・ばか。」





Fin





:::あとがき

2004.11.17. の作品。


んーーーよくわからない。


修正しようがなく本当にちょっとだけ修正?


多分、蘭ちゃんの「わかってるよ。」の気持ちを伝えたかった・・・お話?

なのか?



読みづらくてごめんなさい。



2010.05.12 kako



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