広島で株式会社を設立する方法 | 行列のできる行政書士 鈴川法務事務所 in 広島市

広島で株式会社を設立する方法


株式会社を設立するには、会社法等の法令に基づいたさまざまな手続があります。


1 基本事項の決定

まず最初に、会社の商号、事業目的、発起人、機関設計、資本金などの会社の基本事項を決める必要があります。

特に資本金については、よくご質問をいただきます。

以前は株式会社を設立するには、1千万円の資本金を準備する必要がありましたが、現在の会社法ではそのような規制はなく、資本金1円でも株式会社が設立できるようになりました。
設立後、5年以内に増資しなければならないという規定も無くなりましたので、ずっと資本金1円のままでも法律上は問題ありません。

ただし、資本金額は登記簿を見れば誰でも知ることができますから、資本金1円の会社は対外的信用の面で劣りますし、金融機関からの融資も難しくなるというデメリットがあります。

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2 定款の作成

定款とは、会社の組織と活動に関する根本規則であり、株式会社の場合は公証人による認証が必要となります。認証費用は、謄本代と合わせて約5万2千円です。発起人全員の印鑑証明が必要です。

従来どおりの紙ベースの定款だと、登記申請時に4万円の印紙代がかかりますが、「電子定款」といってパソコンデータの送信による認証を受けると、この印紙代が不要になりますので、ぜひとも利用したいところです。

電子定款認証のためには、電子証明書の取得やソフトのインストールなど、事前準備が面倒なため、専門家に依頼することをお勧めします。

ちなみに当事務所では、電子定款認証のみのご依頼もお受けしています。

なお、広島市内の公証役場は、袋町電停を降りてすぐのところにあります。

【広島公証人合同役場】
広島市中区中町7-41三栄ビル9階
電話: 082-247-7277
地図はこちら

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3 資本金の振り込み・法人印の作成

発起人名義の銀行口座に資本金を振り込んでいただき、通帳のコピーをとります。

発起人が自分の口座に入金する場合でも、預け入れではなく、あくまで「振込み」で行っていただくのがポイントです。

登記申請書類に押印する法人印を作成します。当事務所で格安業者を手配することもできます。

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4 設立登記申請

登記申請に必要な書類を揃え、法務局に提出します。

定款の書き方によって、添付書類は変わってきますが、代表的な書類としては、
・代表取締役や本店所在地などを定めるための「取締役会議事録」
・取締役の「就任承諾書」
・資本金の「払込証明書」
・印鑑届書
・登記すべき事項を記載したOCR用紙
などがあります。

そして、登記申請書に登録免許税として、15万円の印紙を貼付して提出します。

なお、広島では、法人登記の受付は合同庁舎にある本庁のみです。廿日市や大竹ならまだしも、福山や三次の方などは不便ですね。

【広島法務局】
広島市中区上八丁堀6-30
電話: 082-228-5201
地図はこちら

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5 各種機関への届出

法人を設立した後は、税務署、県税事務所、社会保険事務所等に開業届け等の書類を提出する必要があります。

さて、これらの手続を、ご自分で行うことも、もちろん可能です。

しかし、会社設立にはさまざまなノウハウとテクニックがありますので、専門家に依頼した方が失敗は少ないでしょう。

それに、事業立ち上げの忙しい時期ですから、面倒な手続は専門家に任せ、ご自分は本業の準備に専念していただく方が得策だと思います。

専門家に依頼すれば報酬が発生しますが、電子定款認証によって4万円の印紙代が節約できることを考えると、実質的な負担額はそれほど大きなものではないと言えます。

この点は、当事務所のHP で詳しく説明しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。