スパイの暗躍?
三菱重工、小牧南工場内で防衛機種試験データ記録したハードディスク紛失
(Fly Team ニュース 2014.9.25)
三菱重工業は2014年9月24日(水)、防衛機種の試験データ記録用ハードディスクが、常置保管場所より紛失していることを9月16日(火)夜に確認したと発表しました。これは三菱重工の名古屋航空宇宙システム製作所、小牧南工場内で保管していたもので、紛失を受けて社内捜索、調査、防衛省への報告はすでに済ませています。9月24日には、愛知県警に通報しました。
記録していた情報は、試験報告書とその試験データで、記録情報内容の社外への流出は、9月24日時点で確認されておらず、記録していた情報の内容は検討、確認を行った結果、防衛秘密などの秘密情報では無いとしています。
紛失したハードディスクはI/O DATAのRHD -1.0Tで、900グラムの2台です。三菱重工では、防衛省はじめ、関係者に対して陳謝とともに、こうした事案発生の原因究明、再発防止に向けた情報管理の徹底に全力を挙げるとしています。
三菱重工は小牧南工場で先進技術実証機(ATD-X:Advanced Technological Demonstrator-X)の開発に取り組んでいるほか、航空自衛隊向けの各種機材の定期修理など、メンテナンスも手がけています。
以下のリンクは、三菱重工業のHPでの発表
(三菱重工業株式会社 2014年9月24日)
単なるミスによるものか、内部の手引き者がいるのか、あるいは出入り業者などを通じた外部のスパイによるものか、現時点では何とも言えませんが、以前の記事
でも紹介した、ATD-X開発工場での事件ですから、スパイからすれば、何としてでも奪い取りたい情報満載の場所でしょう。
引用記事を見る限り、防衛機密情報は含まれていないという事ですので、今回は不幸中の幸いでした。
また本当に漏えいしたらまずい情報が入っていないという事は、それにどんな情報が書き込まれているか、持ち出した者は把握していなかった可能性が高いですね。
とすれば、出入り業者など、内部事情を完全には知り得ていない者が起こした可能性がありますね。
いずれにせよ、出来るだけ早くの真相究明を望みます。
そしてセキュリティー強化をし、再発防止に努めていただきたいですね。
また万一を考え、そうした記録媒体が一定時間以上外部に持ち出されたら、内容が自動的に消去される機能などをセット出来ないものなのでしょうか?