追悼 円楽師匠 | はに~とダーのラブラブ日記&直腸がん治療記

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50代を過ぎてもラブラブなはに~とダーの日常をお届けします。たまに、がんサバイバー。

三遊亭円楽師匠が亡くなった。あたしが大好きな落語家の一人だった。

小さいころから「笑点」特に大喜利が大好きで、亡きパパリンと一緒に見ていた。

三波伸介の司会も良かったけど、一番好きだったのはやっぱり円楽師匠だった。

落語家にしては上品なイメージで、知的な感じもして、好きだった。

声が好きだったのよね。ありがたみがある声っつうか。あとで知った話だけど、実家はお寺なんだよね。確かにあの語り口は住職さんの説法と似てるw


亡きパパリンが一度仕事でお話したことがあって、「お会いした芸能人で尊敬に値する人は本当に少ないが、あの人はすごい」と絶賛していた。


落語で泣くというのを経験したのも、円楽さんの噺で。

土曜だったかな、昼間、編み物をしていて、何かテレビはあるかいなとつけたらNHK教育で円楽さんが落語をやっていた。

演目は「浜野矩随」

円楽さんの噺は何回か聞いた事があって、与太郎が出てくるのんきな笑い話かと思って聞いてたら、母が子を思う深い噺。

最初は編み物をしながら聞いていたのに、途中から針を置いて聞き入ってしまった。

どきどきしながら聴いて、最後は涙。

話芸といいながら、表情の演技もすごい。「おっかさんは命を絶っているかもしれない。急いで帰るんだ」と言われて、走って帰る顔、「おっかさん、間に合ってくれ」と扉を開けた瞬間、家の中をのぞいた瞬間の顔。

言葉はないのに、間に合わなかったというのが痛いほど伝わってくる。

鳥肌たったくらい。落語ってすごいって思わせてくれた人だった。


もう一度、大喜利の舞台で彼が見たかった。楽太郎の円楽6代目襲名の口上までがんばってほしかった。

本当に失って惜しい人でした。


ご冥福をお祈りします。合掌。




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