「あたい、ハナカツオすき!」
赤ワインとチョコは、私の毎日の贅沢です。
江部先生にお聞きした日量(360㏄、5粒)を多少超えていますが、
数値は正常値内です。
何処かで聞いた話ですが、
医師に「酒かタバコ、どちらか止めろ」と言われると、
全員、タバコを止めるとか。
酒は止められないですね。
■京都・高雄病院理事長・江部康二先生の
ブログ記事を要約・引用します。
尚、先生の難解な医学文章を私流に読解したものですので、
文責は私(倉沢)にあります。
■江部先生の記事は、
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(FOMAより投稿)
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〇〇さん、素晴らしい改善ですね。
このデータなら適量のお酒(赤ワインなど)は問題ありません。
アルコールそのものは血糖値を上昇させませんので、
糖質含有量がないか少ないお酒で、適量ならOKです。
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糖質制限食では、
糖質の含まれていない蒸留酒(焼酎、ウィスキー、ブランデーなど)、糖質ゼロ発泡酒はOKですが、
糖質の含まれている醸造酒(ビール、日本酒、ワインなど)は、原則禁止です。
ただし、
醸造酒の中でも、辛口赤ワインは血糖値をほとんど上昇させないので、
OKです。
また、白ワインでも、
きっちり辛口のものなら血糖値をほとんど上げないので、
OKです。
■
日本の従来の糖尿病治療では、飲酒は原則禁止ですが、
一定の条件下で許可されることもあります。
その条件は、以下の5項目をクリアしていることです。
1、長期間にわたる良好な血糖コントロール
2、糖尿病の合併症がないか、あっても軽度
3、脂質代謝異常(特に高トリグリセリド血症)がない
4、肝・膵疾患がない
5、決められた上限量を超えない
この5項目は、
糖質制限食を実践している糖尿人なら、1~4はクリアでしょう。
私も、5が微妙ですが、
血液検査では、肝機能は常に正常です。
〇〇さんも肝機能は定期的にチェックしてくださいね。
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アルコールは、1g=約7㌔㌍の燃焼エネルギーをもっていますが、
摂取時の利用効率は、約70%です。
エネルギー源としては、
<アルコール→糖質→脂質→タンパク質>
の順で利用されます。
また、アルコールは、
糖質や脂質と違って、
摂取しても体重増加作用がありませんし、
血糖値も上昇させませんし、
ビタミンやミネラルにも乏しいので、
"empty calory" と言われています。
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それから、
アルコールを摂取すると、
人体に対する毒物とみなされて、優先的に肝臓で分解されますので、
その間、同じ補酵素を使う糖新生がブロックされ、
結果として、肝臓の糖新生を抑制することになります。
従って、
一定量以上のアルコールを摂取すれば、
肝臓の"夜間糖新生"はブロックされ、
翌朝の早朝空腹時血糖値は、下がる可能性が高いです。
また、
空腹時にアルコールを飲んだりすれば、
糖新生が抑制される分、
インスリン注射やスルフォニル尿素剤を内服している人は、低血糖を起しやすくなるので、
充分な注意が必要です。
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なお、
欧米では、適量の飲酒=OKとしており、
例えば、米国糖尿病協会では、
アルコール24g(30ml)/日を食事と共に摂る程度なら、
適量としています。
(ビール=350ml缶×2本、ワイン=150ml×2杯、ウイスキー=45ml×2杯)
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しかし、
米国糖尿病協会にも禁酒の指針があり、
アルコール依存症の前歴がある人、妊婦は禁酒で、
膵炎、中性脂肪の高い=脂質異常症、神経障害のある人は、
イエローorレッドカードです。
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