仕事を終え夕方家に帰りリビングに行くと


正面に見えるカーテンが三分の一程開いている。



出る時は閉まっていたはずのカーテン。


なんとサッシの鍵も開いた状態だったのだ。



しばらくその場で固まってしまった。



「ど、泥棒・・・・・?」



慌てて通帳やしまってあったお金を確認。


盗まれた形跡はない様だ。



恐る恐る窓に近づいた。


窓ガラスは割られていない。



玄関から入った泥棒が私の帰宅に気付いて

慌ててここから逃げたとかはてなマーク



一体どういう事なのか、冷静によーく考えた。



私が家を出る時に家の中にいたのは

始業式で午前中に帰って来た三女。


午後連まで時間があるからと寝ていた。


何か洗濯物を取ってそれが庭に落ちて取りに出たとか?



仕事に行く時、三女に言っておいた。


「鍵はちゃんとある?もし無かったら仕事場に電話してよ!」


私は鍵を開けて家に入ったのだから

鍵は間違いなく閉まっていた。


電話は無かった。

メールもきてない。


鍵が閉まっていたという事は鍵があったという事。


鍵はあったんだ・・・・ん・・・!?



まさか!!と思い三女のお出かけ用バックの中を見ると


なんとそこには家の鍵が叫び



多分寝過ぎて部活に遅刻しそうになった三女は

鍵を探す余裕も無い程慌てていたんだろう。


玄関の鍵を開けておくのはマズイと思い

リビングから出たのに違いない。


三女ならやりそうな事だ。


しかし、

鍵を閉めずに出掛ける事の出来る神経が分からん。


ここまでおバカさんだったとは・・・情けないしょぼん

部活が終わって三女が帰宅するのを待っていたが

6時過ぎても帰宅せず、連絡も無い。


ひょっとして

「誘拐」 

なーんて事もフッと頭をよぎったり・・・


もう一度三女のバックの中を確認。


財布が無い。



あっ!

塾だ。


冬期講習にそのまま行ったんだ。



まだ時間があるので電話をかけてみるが繋がらない。


電源を切っている様だ。



絶対怒られると思って、電話もかけてこれないのだろう。

逆にかかってきて怒られるのも嫌なんだろう。



何て奴だ゛(`ヘ´#)



21時を過ぎて間もなく玄関のチャイムが鳴った。



しばらく無視。



しつこく鳴り続けるチャイム。



5分くらいしてから鍵を開けに行った。

と同時にドアを開けた三女は


「何ですぐ開けないの!!」


鍵を閉めずに出て行ったきり何の連絡もよこさずよくもまぁむかっ



「鍵が無かったら連絡しろって言ったよね?」


「時間が無かった・・・」


「時間が無いから鍵しないで出て行くのか?」


「だって部活に間に合わない・・・」


「部活に行ってる場合?休むしかないでしょ!」


「それは、出来ない」


「あんたが鍵をしなかった事で今頃お母さんは

この世にいなかったかもしれないんだからね!

帰って来た時泥棒がいたらどうなるかとか考えないの?

部活が終わって急いで戻ってくるならまだしも

電話一本よこさずそのまま塾に行くなんて馬鹿じゃないの!

良く考えな!!!」


「考えてる」

涙を浮かべながらそう言った三女。


「考えてないからそういう行動が出来るんでしょ!」




その後しばらく、三女はいつになく実に静かであった。




本当に何事も無くて良かった汗