昨日は北京五輪の野球日本代表の記事を書きました。
「金メダル」を期待されながらも、結果は4位
それとは対照的だったのが、女子ソフトボールの活躍。
今日は北京で起こった奇跡の試合を、
もう一度振り返ってみたいと思います。
女子ソフトボールの日本代表は
苦戦しながらみ決勝戦まで勝ち上がってきた。
決勝の相手は大会4連覇を狙う王者・アメリカだった。
アメリカとは今大会、1次予選では0-7のコールド負け
準決勝では延長9回の激戦の末、1-4の惜敗を喫していた。
試合経過・・・
日本の先発は前日2試合(ダブルヘッダーだった)で
計21イニング、318球を1人で投げ抜いた
日本のエース、上野由岐子。
1回裏、不運な内野安打と野選などでいきなり1死満塁のピンチ。
だが後続を二ゴロと捕邪飛にしとめ、ピンチを脱す。
その後は立ち直り、アメリカ強力打線をねじ伏せていく。
一方のアメリカの先発は
今大会自責点0の先発3本柱の一角を占める
長身左腕のキャット・オスターマンだった。
序盤は長身から繰り出される威力ある直球に苦しんだが
3回表、先頭の三科が左越え二塁打を放って出塁すると
犠打などで2死3塁とチャンス。
ここで打席の狩野が遊撃へタイムリー内野安打を放ち1-0と先制。
遊撃へのタイムリー内野安打を放ち
貴重な先制点を叩きだした狩野選手
4回表には山田がオスターマンの直球をジャストミート。
打球は中堅スタンドに飛び込むソロ本塁打で
2-0と追加点を挙げる。
しかし4回裏、要注意人物の4番バストスが
ボール気味の直球をおっつけて右翼席まで運ぶ同点2ラン。
上野は痛恨の一打を浴びてしまい、試合は2-2と再び振り出しへ。
その後、試合は膠着状態が続いたが
7回表、先頭の広瀬が左腕・アボットから左安で出塁すると
その後アメリカの失策などもあり1死3塁2塁。
続く藤本の投ゴロをなんとアボットが本塁へ悪送球。
この間に勝ち越し点が入った3-2。
その貴重な1点を、その裏上野が守りきりゲームセット
日本は王者アメリカを破り、五輪初の金メダル
日本の先発上野は2日間で3試合連続完投を達成した
勝利の瞬間、抱き合って喜ぶ日本バッテリー
上野投手(右)と捕手の峰捕手
2012年のロンドン五輪から
野球とソフトボールは正式に、五輪種目から外れることになった。
その最後の試合で見事金メダルを、
日本に感動を与えてくれたソフトボールの日本代表に
感謝とお疲れ様でした、と言いたい。
間違いなく、日本の五輪史の1ページに書き加えられた試合だった
それでは、また