今日は、2005年に僕が観た中でも最も傑作と選ぶ
「SAW/ソウ」の舞台裏について、
今日は書いていこうと思います。

角川エンタテインメント
SAW ソウ DTSエディション

目覚めると老朽化したバス・ルーム。足首には鋼鉄の鎖。
中央には自殺死体
そして出てきた2本の“ノコギリ―SAW”は何に使うのか?

ソウ

2004年のサンダンス映画祭で話題沸騰し
その噂はカンヌ映画祭まで広がった。
アメリカでは、「華氏911」のライオンズ・ゲート・フィルムズ
全米1500館で公開を踏み切るほどだった。


本作の監督ジェームズ・ワンはこう語る。
「僕は『ソウ』を最後まで緊張感が切れない作品にしたかった。
だから、僕はそれを表現するために
アグレッシブなカメラ・ワーク、 スピード感溢れるカッティング
荒々しいインダストリアル系の音楽を多用する
とてもバイオレントな手段を用いたんだよ。」


この映画はオーストラリア出身の26歳という若い二人
18日間というとても短期間で撮った作品なのだ。
だからスクリーンを通して、とてもエネルギッシュなのである。


「ソウ」を「CUBE」プラス「セブン」と評した人がいる。
確かに独自の思想に基づいて殺人を犯す
連続殺人犯がいる点では「セブン」にも似ている。
突然の不条理は誘拐によって、訳の分からない場所に
放り込まれる
と言う点では「CUBE」にも似ている。


しかし、アダム役兼脚本のリー・ワネルはこう語る。
「確かに2つの映画とよく似ているかもしれないけど
1点だけ違うところがあるんだ。
それは、犯人は確実に画面に姿を現しているけど
それが最後の最後まで分からない
という点なんだ。」
さらに彼は続けた。
「エンディングのおかげで、
観た人たちが映画全体について考えてくれることを願っている。
こういった作品は、最初のシーンを思い返してみると
物事がはっきり解ってくる
ものだよ。」


そう、あの衝撃のラスト・シーンは誰が想像できるだろう?
わずかにあった希望の光は完全に消え、
観ている方は、「あっ・・・!」と思うのだ。
まさにこの作品は、新鋭の二人が創り上げた“地獄”ということだ。


ラストについては、監督のジェームズ・ワンはこう語ってくれた。
「何よりすごかったのは、この作品のエンディングは1つということ。
僕は、別のエンディングを撮る必要がなかったんだ。
エンディングを数種類撮るのが当たり前のハリウッドの風潮の中で
これ1つということは、誇りに思っているよ!」

SAW2画像

最新作「SAW2」も劇場公開されました。
早くDVDで観たいですね!!


それでは、また♪